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2011年3月

2011年3月31日 (木)

言い訳Maybe

words
video
 僕がいちばん最初に聞いたAKB。

 この曲、何百回聞いたろう?
 往復3時間の車中、ずっとリピートして聞いてたこともあった。こういう集中した聞き方をしたのは、久しぶり。
 ギターの"ジャカジャーン”が聞こえると、頭の中で"うぉぉぉぉー よっしゃ行くぞー"が鳴り始める(ずっと聞いてたPVが、ミックス混じりの編集だったので)。
 
 PVを見た回数も二桁じゃ済まないだろう。もっとも最初の「ドラマ」部分は割愛することが多かったが(そのせいで、冒頭前田に噛みついてたのが高橋で、それを制止していたのが大島(優)だとずっと思っていた。

 そもそも高橋と大島(優)の区別すらついていなかったんだ、そのころは。

 逆なのね。そうじゃないと自転車レースの最終局面で大島(優)とのマッチアップになっていたのに、前田は勝負を捨てて転倒した高橋を助けに駆けていく、それを見る高橋が「そうそう、前田ってこういうヤツなんだよな」と笑顔になる、のシーンが生きてこないもんね)。

 PVを見ても最初は前田しかわからなかった。次に目に付いたのは渡辺だった。それから大島(優)、小島、空気読めない秋元、それからそれから…。

 次第に同定できるメンバーが増えるのも、今から思えば知らない鳥の名を憶えていくようで楽しかった。今や「この動きは峯岸だ」とか「この輪郭は佐藤か?」とか。

Maybe/Maybe
好きなのかもしれない
青い空には/雲はひとつもない

 「かも」どころじゃない、好きでたまらないのに、それを心の中のmaybeの領域に押しとどめようとする男の子。でもそれが自分への言い訳でしかないことも同時に知っているもう一人の自分。
 そんなこと、空を見上げなくたってわかりきっているのにさ。

 自分で自分の感情に言い訳をする、でもそれに気がついているもう一人の自分もいる、というメタ認知の機能が発達しはじめる思春期の切ない恋愛。でも最後の最後に心が叫ぶ。

君のことが/本当は好きだ

 秋元は、「思いを口に出せ」と折に触れて励ますのだけれど、その一方で「そんな勇気はない」男の子もいっぱいいることを知っていて、彼らを見捨てることはしない。

 「好きって言葉は最高さ」ってことくらい僕だって判ってる。
 「失うものなんてねえ」のも知っている。
 でも、

Maybe/Maybe
そんな勇気はない/ずっとこのまま
片思いでいい/言い訳Maybe

 そんな勇気がなくて、遠くで見つめるだけの恋しかできない男の子も、いつの時代にも必ずいる。そういうつらい恋も永遠になくならないんだよね。
 そう、振り向いてくれるのは永遠の先、のような恋。
 そういう恋なら僕もいくつか知っている。

 というか、秋元康って、もともとはどちらかというと「こっちがわ」の人間だったんじゃないかと睨んでいるのですがね。

2011年3月29日 (火)

ANN2011/03/04 ラジオガールの悲劇

 ちょっと前のオールナイトニッポン。
 地震の10年位前のような印象だけど、実はわずか1週間前のこと。

 パーソナリティ:佐藤亜美菜・片山陽加・中田ちさと
 アイドルのやってるラジオなんてぬるいんだろうという予見通りぬるぬるのANNなのだが、そこはそれ、AKBへの愛があれば、ぬるさも割り引いて聞くことができるわけだ。

 然るに佐藤亜美菜が出る回だけは、割り引き率が低くて済むからいいなあ。

 自ら血を流すリスクをいとわない切れ方がステキ。

 ちょっとひとつだけ言わせて欲しいんですけども、あの、このね、AKB48のオールナイトニッポン、ちょおかしいと思うんですよね。
何でかって言ったら、先週ラジオ王決定戦ってのやったらしいじゃないですか。
 何で私、呼ばれてないんですかねえ。もう完全今日一週まちがえちゃってる感じですよねえ。
 ねえ、私の夢はラジオパーソナリティって、こう何回も宣言しているのに、完全嫌がらせですよねえこれ。完全にディレクターさんに嫌われてるパータンですよねえ。これ。
 だってブログだって、いつも頑張って、こう面白いことやってるんですよ、とか、てかそれなりに私だって、やっぱり読みにくいかな、と思っていろいろ頑張ったりしてたのに、それでも選ばれないっていう。
 この嫌われよう。じゃどうしたらいいんですか私は。何やったらいいんですか。何したらいいんだよおー。どうしたらいいんだよおーなあ、じゃどうすればいいんだよー 言ってみろよー

 冒頭にこれでツカミはOK。
 冒頭にこのフリがあれば当然今日もブログは選ばれない、というオチ。コメディの文法もきちんとわかっていらっしゃる。
 もう「選ばれることを渇望しながら、ブログを選ばれないキャラ」を自分で確立してしまったんですねえ。

 お、いい惹句を思いついたぞ。
 
 「ラジオガールの悲劇

 ところでパータン=パターンのこと、だよね?

 

2011年3月28日 (月)

ANN、AX、誰かのために

 土曜から被災地に出張。
 東北道を一路北へ。
 
 一般車両の通行が可能になったせいか、多くの車が北に向かっていた。
 支援物資を家族に届ける車や、肉親を迎えに行く車なのだろう、さまざまな地方のナンバープレートが北に向かっていた。もちろん、自衛隊、タンクローリー、救急車もたくさん。

 車中録音しておいた前日のANNを聞く。
 被災地に支援に向かうたくさんの車列を見ながら、聞こえてきたのは冒頭で流れた「誰かのために」。

一人ぼっちじゃ/生きていけない
誰かがいるから/わたしがいるの
誰かのために/人は生きている
私に何が/できるのでしょう?

 うるっと来ちゃいましたよ、そりゃあ。

 久しぶりの生放送(の録音だけどね)のANN。パーソナリティは高橋、大島(優)、秋元。
 内容はいつもどおり、深夜放送にしてはぬるぬるなんだけどさ。アイドルのラジオなんだからこれでよし。ラジオで血を流すのは佐藤(亜)だけでいいんだよ。あ、そういうやブログ紹介のコーナーやってなかったな。 
  
 夕刻被災地から50kmほど離れた町に到着。土曜はホテル泊。部屋はお湯が出ないので風呂は大浴場で。エアコン効かないので暖房はハロゲンヒーターで(放射性物質を心配しての措置か?)。
 まあ電気が通っているだけありがたい。飲食はふつうにできたが、ペットボトルのお茶類がみな売り切れ。缶コーヒーは全部残っている。

 夜は自室で予定通りAXを視聴。
 第100位。曲は知らないが、いきなり大島と佐藤だあ! ANNのお三人方が頻用していた表現を使うならば「あがった」。

 ほら、このところ見てるのがA1とか、A2とかでしょ。新しい人よか大島とか佐藤とかの方がなじんでる感じなんだよね(って、いっぱしの古参きどりのセリフですみません。本当はぽっと出の、シアターに行ったこともないぺいぺいですすみません。しかも「曲は知らないが」ってどうゆうことよ。だってひまわり組まだ見てないんだもんほんとゴメン)。
 
 ああ、AX見てると、僕もまだまだだなあ、と思うことしきり。曲知らねえもんなあ。
 第92位にSKE登場。「恋を語る詩人になれなくて」。これも知らないけど、松井JをはじめSKEの張り切りぶりは伝わって来る。ただちょっと、観客の反応が薄い?

 松井JのMCに、「お前たち何しに来てるわけ?」「必ずしも俺たちお前ら100%支持してるわけじゃないかんね」みたいな空気、アウェー感とでも呼ぶべきものがあったようななかったような。
 
 AKBは熱愛しているがSKEは嫌い、とか、その逆の人もいるようで、もしそのせいならちょっと残念。
 だが松井Jは、そのような空気とは関係なしに声を張り上げて元気よく叫んでいました。

 考えられれる状況は3つ。
 1 アウェー感なんてそもそもなかった。全ては僕の杞憂だった。現場にいないヤツがテケトーなこと言うんじゃない。すいません。
 2 アウェー感はあったけど、松井Jはそれを跳ね返して頑張った。どこまで大物なんだこの中学生は。
 3 アウェー感はあったけど、松井Jはそれを感じなかった。それはそれで大物だぞ。

 どういう状況だったんでしょ。

 その後も知らない曲ばかりで、修行の足りなさを痛感しているところで、第86位、DMT(この言い方の初出は2006年4月10日のメモリスト)。しかもA1のオリジナルメンバーばっかだ! 増山もいる!!
 残念ながら宇佐見、中西はいなかった模様。でもステージは見たことないくせにDVDで追体験をして、いっぱしの古参気取りの僕にとっては大満足であった。
 というところで就眠。
ps.
 あとでもう一度DMTを見直す。前田が終始後ろの方で目立たないのに気がつく。ソロも取らない。大島や折井や駒谷や佐藤や星野のかげでひっそり踊っている。そういうやA1でもDMTではあんまし前田は目立たなかったよなあ。見直してみると、曲の大半でセンター後方で、一人ぽつんと踊っていた。扇の要のように。最後は前に出るけど。

 翌朝町を出て被災地へ。現地スタッフと支援の打ち合わせ。その後現場を視察。

 3月11日以前には民家が密集していたという場所で声を失う。

 「あららら、すっかりさっぱりしちゃったねえ」「あそこら辺に実家があったんですけどねえ、これじゃあもう何にもわかんないね」
 現地スタッフの声は不思議に明るい。もう暗くなっている時期は通り過ぎたということだろうか。

 帰途東北道を南下。昨日に続いてANNを聞く。今回はエンディングも「誰かのために」。
 あの光景を見て、もう一度自分に問う。

 「私に何ができるのでしょう?」

2011年3月27日 (日)

桜の木になろう2

words
video 

 に書いたときは、PVに引っ張られて「去っていった者=死んじゃったジュリ」の物語を読み取った。でもこの歌の主人公は「僕」なんだよね。この僕って誰? ってことを考えてなかった。

永遠の桜の木になろう/そう僕はここを動かないよ
もし君が心の道に迷っても/愛の場所がわかるように立っている

 別に難しい歌詞じゃない。これが「卒業ソング」であることを踏まえれば、この「僕」は、「一人歩き始める君」を送り出してここに留まる人=「先生」のことなんだとわかる。


 そっか、これは卒業生を送り出す先生の歌だったんだ。


 もう少し「卒業」の意味を広げるとするならば、たとえば「家庭からの卒業」。春になって、自立をはじめる全ての子どもたちを送り出してここ(家庭)に留まる人って言えば、お父さんだ。


 これはお父さんの歌でもある。
 ストレートに先生とかお父さんの歌じゃあちょっとマーケッティング的にナニだからそうは言わないんだろうけれどね。でも歌詞の意味を考えれば自然にそうなる。


 そういえば、PVにもちゃーんと出てきてたっけ。
 余計なことばっか言って、ちょっと空気が読めないけれど、亡くなった娘の友人にありったけの愛情を注ごうとする、ジュリのお父さん。


 突然やってきた卒業生に、気にしている薄くなった頭髪について突っ込まれて「泣いちゃうよ」と文字通りの泣き言を言う先生。花びら=髪の毛 とするならば、それが全て散ってしまっても、ちゃーんと 枝が両手=ハゲた頭 で待ってくれてるって。


 「僕」たちは、「ここ」に留まって君たちを見守っている。道に迷ったら戻っておいで。ここがスタートだよ。ここから辿り直せば、どんな迷路だって恐くない。
 そしてそれら全ての象徴が、校庭にたたずむ桜の木ということ。


 先生、そしてお父さん。
 ところでAKBの身近にそういう人はいないかな?

 
 そう、それは秋元康そのもの。


 そもそもAKBとは、そこがゴールなのではなくて、そこから巣立っていくもの、であった。最近はAKB自体が目的になりつつあるようだけど、本来はそうじゃない。AKBは、彼女たちが多彩な表現者として育っていくための学校だ、というのが秋元の考えだった。


 秋元のことを、「アイドルを食い物にする」などと悪く言う人がいる(まあ実際一人食っちゃったのはホントだけどさ。そのせいで今でも秋元許さないという男、もう40代だぜ、を一人知っている)。でも忘れちゃいけないのは、誰が何と言おうと、秋元康こそが永遠のトップアイドルヲタであるという事実。彼はアイドルが大好きで大好きで仕方ないんだ(もちろん算盤もはじく)。


 メンバーにはわからないかもしれない。でも秋元はおニャン子を体験し、モー娘。横目で眺め、その他ギョーカイの有象無象の流転を知っている。手塩にかけた、娘のような女の子たちの行く末を、彼が案じていないはずはがない(りなてぃんのことだってきっと忘れてないよ)。


 遠くない将来、AKBを卒業していくメンバーに対し、秋元からあらかじめ贈られたギフト。
 それが桜の木だ。

2011年3月26日 (土)

桜の木になろう

words
video 

 高校を卒業して2年後の春先のある日、交通事故で亡くなったクラスメート(ジュリ)の墓参りに仲良し5人が集まる。OLの敦子、高卒後すぐに出産した優子、大学生のみなみ、浪人中の春菜、ホテルのバーで働く友美。

 毎年の行事だったのだが、年々参加者が減っていくことや、参加したメンバーの中でも悲しみが薄れていくことに敦子は寂しさと憤りを隠せない。
 ジュリの両親の家へ行った後、5人は母校を訪れ、そこで懐かしい桜の木に再会した。
 

 亡くなった後もちょっとずつ生きている人に関わって来たジュリ。
 父の手に手を添えて母の肩を抱かせたり、試験問題に悩んでる春菜と一緒に頭をひねったり(でもジュリにもわからないので役に立たないね)、みなみの思い人に働きかけて隣に座らせて恋のアシストをしてみたり。


 でも優子の娘がむずがったときには、ジュリはどうしたらいいかわからなかった。そりゃそうだ。こんなのは母親じゃなきゃどうしようもできない。ジュリにできるのは見守ることだけだった。
 仕事中の友美を元気づけようとした時も、ジュリの出る幕は無かった。友美のかたわらには、生きて友美を支えてくれる人がいるのだから。

 ジュリは最後に敦子のもとを訪れる。敦子に、敦子にだけわかる「しるし」をたずさえて。
 それは桜の花びら。夢を思い出すための栞。それが舞っているのを見つけたら敦子はきっとジュリを思い出すだろう。


 でもジュリは花びらをそっとポケットにしまった。そう、もうジュリにできることはない。
 少しずつ時は流れ、少しずつ人は変わっていく。
 変わらないのは去っていった人と思い出だけ。


 校庭の懐かしい桜の木の下で、5人はジュリを見送る。ありがとう。さようなら、私たちはもう大丈夫。

永遠の桜の木になろう/そう僕はここを動かないよ
もし君が心の道にまよっても/愛の場所がわかるように立っている

 そういえば、ライダーさんもまた、「永遠の味方」だったっけ。
 生き残った者には、去っていった人の分も夢を見るという勤めがある。

人はみな胸に押し花のような/決心をどこかに忘れている


 ちょっと舌っ足らずな表現だけど、要は「人は誰でも胸に押し花のような決心を抱いているのに、それがどこに行ってしまったかのように忘れている」ということだよね。
 それを思い出させるのはもちろん桜の栞
 それにしても秋元康は、折にふれて夢を忘れていることを責めるよね。キビシイよね。
 

2011年3月25日 (金)

週末Not yet

words
video

 A1が終わって、A2に行くまでの間ちょっと寄り道。

 先日アマゾンからA、Bが届いた。そしたらCもあるというではないか。慌ててCも頼んだ。でもよく考えたら慌てる必要ないんだけどね。同じ生写真が3枚になっちゃった。
 
 で、今日見たら、コネクティングカードというものがついてきた。言われた通りに手続きしたら、最後、機種が対応していないそうな。
 べ、別に特典映像なんか見たくなんかないんだからね。
 でもちょっとがっかり。

 ちなみに今日はAX2011も届いた。勤め先にね。ほら、妻にはナイショだから。
 そしたらあれ、AKBのオフィシャルショップって、送り主も中身もちゃーんと書いて送って寄越すのね。
 アマゾンは何も書いてないから、何が届いたかいつも開けるまでわかんないでしょ。油断したよね
 出張から帰ったら、受付で「お届け物でーす」って、台帳にしっかり「送り主AKBショップ」って書いてあるの。ええええ、部下の目の前で何食わぬ顔でサインしましたよ。
 ああ、こどもの荷物が届いたのかなーなんて顔して。いいじゃん、8歳でAX見たって。で、部屋に入るとちゃーんと机の上に置いてありましたよおっきな荷物。
 
 妻にナイショと、職場にナイショ、どっちがよかったんだろう。

 で、この曲。

 遠距離恋愛なんだろうか、平日には会えない恋人達の歌。

世界中の恋人たちは/会えない時間に
愛を深める

 「恋」とは、本来会えない時に相手を思い焦がれる、つらい感情なんだ、と万葉集をひいて教えてくれたのは、中学の国語の先生。
 ちゃらちゃらしていると、すぐにカミナリの落ちるとても厳しい、おばさんの先生だった。僕はワイシャツの上にウールのベストを着ていただけで怒られた。かっこつけるんじゃない、と。
 やせぎすでもうすっかり枯れた感じの、そのおばさん先生が、国語のの授業で「恋」について熱く語るのを、当時の僕は少し不思議な気持ちで聞いていた。
 だって、恋って楽しいものじゃないの?
 中学生の知識なんてそんなもん。

 ただに逢ひて見てばのみこそたまきはる命に向かふ我が恋止まめ
 「直接逢えなければ、この命がけの恋は止まない」

 中学生の僕には、おばさんの先生と「恋」を結びつけるだけの想像力がなかった。今ならば痛いほどわかるけどね。

 色気づきはじめてはいたものの、まだつらい「恋」に縁のなかった僕は、万葉時代の「恋の定義」と中臣郎女の歌を知識として憶えた。
 「恋」は、会わないでいると心の中で育っていく感情。それを実感するのにはそれから数年かかることになる。

どれだけ大切か/会えないからわかりあえるよ

  だとすると、最も恋しい人は、もう二度と会えない人。
 
 それはそうと、あの変なPVはなんなんだろう。変な衣装を着て、変な人たちに囲まれて踊る変なPV。
 大島(優)のキックにはしびれたし、横山の睨みもイカしてた。北原指原もよく頑張った。でも変なマスクをした変なおじさんがウニョウニョしているのを見ると、変な気持ちになった。途中で衣装替えるけどそれもまた変な衣装。
 ジャージの方がずっとよかったよねえ。
 誰か、「それちょっと変ですよ」って言わなかったのかな。
 そう思いません?
--
 明日はいよいよ被災地に出張。たぶんヨード剤を飲んでいくんだろう。やだなあ、あんま心配させないで欲しいよね。

 ま、電気は通じているようなので、夜はAX2011を見て過ごすことにしましょ。
 

2011年3月24日 (木)

AKB48

words 
video A1のソースは見つからなかった

 「アンコールありがとうございますっ」と礼儀正しいごあいさつのあとの、アンコールの1曲目。
 セーラー服風を脱いで、Tシャツに着替えて登場。前列真ん中は…増山だっ! きびきびした動きがいいぞっ! 
 

秋葉原48/私たちに会いに来て

  最初の頃は、自分から「アキハバラフォーティーエイト」って言ってたんじゃんねえ。
 アキチャに「アキハバラじゃねえーよーエーケービーだよー」って言った人は反省するように。

 で、ご当地ソング。2005年12月からこっち、潰れた店もあったが、栄枯盛衰の激しい業界のわりには結構生き残ってる方ではないでしょうか。これもアンコールの御利益かしらん。

2011年現在の生存状況は以下の通りです。

石丸電機:家電業界再編の波かぶり、エディオングループに吸収され、一時は石丸の名前は消えてしまったが、2008年には再び石丸に戻った。「でっかいデンキのアキハバラバラ」ですよやっぱ。

ソフマップ:いっときはアキバのどっちに歩っててもソフマップにぶちあったもんだ。で、帰って来ても頭の中は音が鳴りっぱなし

オノデン:デンキいろいろアキハバラ、オノデン。決して拡張主義に走らず、ていねいな商売で生き残っています。

ロケット:元祖激安家電店。潰れたと思ってたら、アマチュア無線に特化して生き残ってた。

サトームセン:あなたの近所の秋葉原。だったのに潰れちゃった(ヤマダ電機になっちゃった)。

ドンキホーテ:シアターを入れたのは大正解だったねえ。

十字屋:洗練されてない手作り感いっぱいのホームページ。「飛びすぎて見えなくなっちゃう視界没は勲章!」。まさに夢のホビーショップ。

ラジオデパート:足を踏み入れる勇気はなかったなあ。

パレットタウン:ジャンク屋だとずっと思ってた。

ミツワデンキ:明るいお店。

ブレス秋葉原:潰れちゃった。自作するならドスパラかここかだった。

OTTO:おっとは生き残ってるのね。

T・Zone:きれいに潰れてしまった。部品はたいていここかSTEPから取り寄せてた。

TSUKUMO:ヤマダが吸収して生存。当時はヤマダの帝国主義に反感を持ったけど、結果的にはよかったのかなあ。今これをこつこつ作ってるんだけど、完成品もここで売ってるみたい。

UDX:こんなすかした箱はアキバじゃないやい!

ドコモショップアキバ店):最初の歌詞はこっちだった。A1DVDの映像ソースはドコモショップで、歌詞カードとCDの音声ソースはUDX。A2はUDX。大人の事情ってヤツでしょ。

ボークス秋葉原:ボークスって、スペルはフォルクスだったのね。「ここに来なくて何所に行く!」 キャシャーン入ってる。

ジュピター:コスプレ屋さんですね。

ラムタラ:AKB関連も成人向けも充実。

俺コンアキバ:昔は星の数ほどあったインディーズのPC屋がばたばた潰れるなか、パーツ屋に身をやつしてはいるが生き残っていることをよしとしよう。

秋葉原ガチャポン会館):大人の事情2。なんでだろう。

ソリッドシアター:行ったことはなかったけど、フィギュア好きには懐かしいお店。movicに吸収されて、店舗はなくなっちゃった。

海洋堂:ラジ館4階。海洋堂の直営店はここだけ。専務を見かけたことがある。

@ホームカフェ:いわゆるメイドカフェなのね。行ったことも見たこともないですぅ。

ラジオ会館:ドンキにシアターができる前はアキバの象徴だったラジ館。食玩の「大人買い」をはじめてしたなあ。

あきばおー:かつてのソフマップのように増殖してるな、ここ。

らくだ:まんが喫茶なのね。行ったことないなあ。

武器屋:ぶきとぼうぐをうるみせだ。いったことないがぜひいってみたいものだ。

スーパーポテト秋葉原店:レトロゲームのお店。行ったことないなあ。

トレジャーマーケットプレイス@akiba:レンタルスペース屋さん。ラジオ会館の1階。掘り出し物があるかも。

つくばエクスプレス:昔は東京駅八重洲南口発のバスが定番でだったけど、あれ時間が読めなくてスケジュール立てづらかったんだよね。つくばも行きやすくなったもんだ(ちなみにその前は常磐線。小豆色の。車中で酒盛やってる。荒川沖か土浦からまたバス)。

 このあと、スカひら、桜の花びらたちを歌ってめでたくA1はお開き。

 ここで根源的な疑問。なぜ秋葉原なのか?
 公式発表によれば、ここが「最もエネルギーのあふれる街」だから、ということになっている。
 まあ確かにエネルギッシュなところであるよね。
 
 そのエネルギーの源泉は? と改めて考えると、それは「人々の想像力」なんだろうなと、記事を書き歌詞に出てくる店をネットで逍遙しながら思った。どれも思春期の女の子が行く店じゃない(えー、オタク方面の性癖が強い若干名を除く)よね。どこも男の子の店。「完成品」を売るのではなく、何かが出来そうな何かを売る店。

これはSKE48に比べるとよく判る。

愛しの栄は/SUNSHINE SAKAE
地下鉄8番出口で直結
兄ちゃんも歩け歩けサカエチカ/ぶらりぶらりTSUTAYAへ
あれは焼き肉たむら/きむら庵はそこ(そこ)

 栄にあやをつけるつもりはないが、ここに想像力をかき立てるモノはひとつもない。どのお店もステキなんだろうが、想像力の範囲内に十分に収まるところばかりで、「なんだそりゃ」というものはない(というか、それが普通なのである。アキバがどうかしているのだ)。

 アキバには、「これを手に入れたら、あれと組み合わせて何かができそうだ」というものがたくさん隠されている。ネットやカタログに載っていないもの。
 スペックを聞いてもちんぷんかんぷんで、お店のあんちゃんに聞いてはじめてその価値がわかるもの。

 男の子をわくわくさせるもの。

 ジャンクだと思ってたら使いようでとびっきりの名品に化けるのは、まさにアキバの醍醐味。であるならば、新しいタイプのアイドルも同様(え? 別に指原のことを言ってるわけじゃないけど)。

 なるほど、こんなものはシブヤには売ってない。
--
 さあいよいよ被災地に突入の時期が近づいて来たか。
 その時が来たらやはりヲタらしく「会いたかった」を鳴らしながら行くのが吉。

2011年3月23日 (水)

青空のそばにいて

words
video
 A1のフィナーレの曲。もちろんアンコールはお約束だが、それでもセットリスト掉尾を飾る大切な曲であることに変わりはない。
 前曲のジャケットを脱いだセーラー服風の衣装。シルキーサテン調の生地にパステルブルーの装飾。

 後にAKBは「僕」の心情を歌う名曲をたくさん世に送り出すことになる。女の子が歌う「男の子の歌(Boy's songs)」の、これが最初の曲。

 おだやかなイントロに続く優しいメロディで歌われるのは、静かな恋の終わりの歌。

どんな大切な気持ちも/やがて 見えなくなる
風に流されたのは/雲じゃなくて
僕たちの方さ

 風が吹いて恋が終わるのは、ひこうき雲にも見られた風景。見送る僕ができるのは空を見上げることだけ。秋元は明るい悲しさを歌う曲をその後も出し続ける。 

青空のそばにいて/君があの街に行っても
今の切なさを/ときどきは ほら 想って
青空のそばにいて/新しい季節の真下で
僕は手を翳し/まぶしそうに そう ほほえもう

 女の子は遠い街に行ってしまおうしている。あの日だったら、無理にでもそれを引き止めるたかもしれないが、今の僕にできるのは、旅立ちをためらっている君の背中を押すことだけ。

 二人で見た雲を見て、僕を思い出してねとか、これからも二人の気持ちは一緒だよ、とか言ったりしてね。

サヨナラは合い言葉/溢れ出す頬の涙を
今日の思い出と約束に/さあ 着替えて
サヨナラは合い言葉/いつの日かまた会えるはずさ
だからその日まで/別の道 今歩き出す

 でも僕は知っている。旅立つ君と僕が同じ道を歩むことは決してない。会うことは、あるだろう。でもその時の僕と君は、今日の二人では決してない。

 僕のことは忘れて、と言えないのは、未練。それは僕がまだ未熟なせいだね。

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 今日は飛行機で東北に出張。
 地震の影響は少なかったところだけど、身内が被災地にいる人も多い。でもみんな黙って微笑みながら耐えている。東北の人はそんな人が多い。
 街は落ち着いていて、食べ物の心配はないけどガソリンは入れにくい状況。プリウス最高! って意見を聞く。山一つ越して被災地まで往復してもガス欠の心配が全然なかったって。
 帰途飛行機の窓から東北の太平洋岸を眺める。雲の隙間からわずかに見える海岸線に、津波の傷跡は当然ながら見えない。
 でもあそこが今、日本で一番痛い痛いと言っている場所。
 やはり恐れるべきは想像力の欠如。
 

2011年3月22日 (火)

桜の花びらたち

words
video
 A1もラス前。
 後にAKSレーベルから発売されることになるインディーズながらデビューシングル曲にして、現在に連なる「卒業=桜ソング」の第1段。シアターに通い詰めるファンの強い要望で、最初のシングルに選ばれたという。「会いにいけるアイドル」AKBと、「会いに来る」ファンたちのとても幸福な記憶のよすがである一曲。

 A1公演が始まったのは12月だから、当時としては卒業シーズンにはちょっとフライング気味だったか。もっともCDの売り出しが2月1日だから、マーケティング的にはちょうどいいタイミングだったかも。そのかわりK1では7月まで桜の歌が歌われ続けることになる。
 S1公演のセットリストもA1と共通だったから、主に秋から冬にかけて桜の歌が歌われた。

 A1、ステージ上には全メンバー。前列に5本のスタンドマイクと5人。上手から星野、前田、高橋、成田、中西。後列にもスタンドマイクが5本あって真ん中の3本は、小島、板野、大島が占有。両外側の2本は共有で使っている。

 白い縁取がされた紺色の短い丈のジャケット、左胸に金のクレスト、Lion rampant、おそらくありもののワッペン。K1でも同じ衣装を着ていたが、S1ではデザインは似ているが生地は黒(ないしは濃紺)。前身頃の裾が大きく開いて下のセーラー服が見えており、大人っぽい印象が強い。左胸のクレストにはSKEの文字が見てとれるので、特注品。前より衣装にお金をかけられるようになったんだね。

 それにしても、最初の公演で「卒業」の歌を唄わせ、ファンの強い要望があったとしてもあえてそれをデビューシングルに選ぶということに、多少の違和感を覚えた向きもあったのではないかな。最初っから卒業ってどういうこと、みたいな。

桜の花びらたちが咲く頃/どこかで希望の鐘が鳴り響く
私たちに明日の自由と/勇気をくれるわ
桜の花びらたちが咲く頃/どこかで誰かがきっと祈っている
新しい世界のドアを/自分のその手で開くこと

 桜の「花」が咲く頃ではなく、「花びらたち」が咲く頃、という歌詞。
 「花びら」が咲くというのは、表現としてちょっと不自然な上に、さらにそれに複数の「たち」までついているのにはやはり何らかの意味があるんだろうね。

 「花」と呼べるほどのものをまだ持っていない小さな「花びらたち」が象徴するのは、やはり初期のメンバーたちなんだろう。
 ついこの間までは普通の女の子だった。人前で歌ったり踊ったりするのなんか、夢のまた夢だった子たち。この子たちが、他の子たちと違ったのは、ただ自分の手で夢のドアを開けようとする意思があったということだけ。

 彼女たちが歌い上げるのは、デビューしたてなのに、卒業の歌。
 まるで「ここに留まってはいけないんだよ」とあらかじめ予告されているかのように。

 その花びらたちが、今、大輪の花を咲かせている。

ps. 2022-05-22
 デビューシングルが「卒業」の歌ということに関し、シアターでも「妙な空気」が流れたことがあったらしいのがメモリストから読み取れる。
 

2011年3月21日 (月)

星の温度

words
video
 空にはたくさんの星がある。雲の少ない冬の夜、冷たい空気を通して、冴え冴えとした星々の光が地上に降り注ぐ。あの星々が、ホントは熱く燃えているってことを、知識では知っていてもどうしても実感できない。

星の温度/遠くで燃えてる
恋心 気づいて欲しい

 この曲は「星の温度」という言葉の持つイメージ喚起力一発ででもうオッケーってな感じ。
 真っ暗な宇宙。まわりに全く何も無い本当の真空の中、星が瞬いている。届くのは光だけ。
 でももしその星に近づいたら、それが信じられないくらいの温度で燃えていることに気がつくだろう。
 そしてその時、君は燃えさかる星の引力に負けて落ちていくだろう。

 ちなみに太陽程度のG型主系列星でも表面温度は約6000度(K)。近づけば燃え尽き溶け尽きて何も残らないだろう。冷たく青白い光りを放つ星ほど、温度は高い。

 この曲、DVDで聞くと何人かのユニゾンで始まるんだけど、CDだと誰かのソロなんだよね。ちょっとか細くて音程が不安定な声。印象としては板野の声なんだけど。聞き分けられる人、いるかな。
 か細くて音程が不安定なんていうと、ヴォーカルとしてはさんざんな言われようだが、それがむしろ「男の子に見つけてもらいたいんだけど、声を掛けることもできなくて、離れたところで思いを募らせている」女の子らしくていいなあ。アイドルソングとはそういうもの。

 メモリストによれば他のメンバーが歌う「星の温度」もあった由。なお平嶋は酷評されていた。その後も星の温度&平嶋の組み合わせはネタになっていた。


 2011年9月9日追記:ANNに平嶋が出演、「星の温度」との因縁について語った。
 いわく、「(1000回記念公演で)『星の温度』歌ってまた歌詞間違えて、笑われて…」
 「(サプライズで平嶋が登場する直前)前の列のお客さん、私だってわかった途端、手をね、祈るポーズにしたの。で、あたしが出てくる瞬間に『なっちゃん頑張れ』ってちっちゃい声でつぶやいてたの聞こえちゃったの。プレッシャーかかりましたね…だから(歌詞間違ったの)その人のせいでーす」だってw。
 

 このANNを聴いて、平往時を知るペトリ堂御堂主が平嶋についていわく。「鶏を絞め殺すような『星の温度』」。相変わらずヒドス。
 もっとも「あの頃は『金取ってこりゃねえだろう』と思って観ていたが、金は払うから観たい」と続くに至っては涙を禁じ得ない。

--
 雨。一部には放射性物質のフォールアウトを懸念する向きもあったが、街は平静。人影と車は少なかったけれど。スーパーもほぼ平常の様子。米と牛乳と鶏卵が払底しているのと閉店時間が早いのを除いて。

 
 

2011年3月19日 (土)

キスはだめよ

words 
 A1もこれで7曲め。前2曲が「かわいらしい男女交際」を歌っていたのを受け、ここで急転直下。ぐっと大人っぽい恋愛(の、でもまだ入り口)の歌。
 白のブーツ、白のロンググローブ、金色のでかいスパンコール(というよりアイスのふたのようなもの)が下がったワンピースのお姉さん三人、大島、浦野、渡邊。

キスはだめよ/肩を抱かないで
制服のままじゃ/イケナイでしょう?
キスはだめよ/誰か見てるわよ
人混みの中でしようなんて/大胆ね

 攻めてる男の子、ちょっと引きながら守りに入っているの女の子。そういう状況の歌。これが攻守交代すると制服が邪魔をするになるわけだ。
 まあ、ちょっと遊んでるっぷうな女の子なんで、男の子も軽く前のめりで攻めたところ、意外や意外、かわされてしまったという状況。え、え、え、この流れでキスNGなの?
 彼女いわく、

愛は時間をかけて/育てていくものじゃない?
そう信じていたわ
軽いノリだけで/始まるのもいいけれど
あなたは違うの

 そうか-、遊んでるみたいな彼女だけど、そうでもないんだ。または、オレは特別なんだーなんて思わせるような言い分。

 それを素直に信じてもいいんだけど、ここはひとつ、おっさんっぽく捻った読み方をしてみようか。
 この女の子、実はゼンゼン男の子に興味ないんだけど、どういうわけか気があるフリをしている、と。で、男の子がその気になっちゃって、ちょいと手を出そうとすると、ぴしゃりとやられる、と。どういうつもりだよと問い詰めると「急がないで、あなたは特別だから、ゆっくり愛を育てて行きたいの」なんて言われる、と。
 それを聞いて男の子はいい気になってるけど、女の子は裏でちょろっと舌を出してる。
 って、おいおい、それどこのキャバクラだよ。え、僕は行ったことないですよ、2回くらいしか。

 女の子にはそういうスキルも必要なんだねえ。
--
 本日は自転車出勤。昨日が出張だったから中1日の自転車。
 漕いでいる最中は電動アシストのおかげもあって楽々な感じなのだが、いったん停止して足を地につけると、ふわっとして頭の動きが鈍い感じ。こりゃ低血糖かとあわててミルクティーを飲む。
 到着して十分くらいは虚脱。着替える元気も出ない。椅子にへたり込んでゆっくり回復を待つ。年齢だわな。
 毎日自転車で来ている部下は「そのうち慣れます」と言うのだが本当か? 
 もっとも彼は乗るときは平気で150キロくらい自転車で行くらしい。
 そういう人の「そのうち」は信用できるのか?
  
 今日は午後から緊急会議参加。
 電車かタクシーか車か。理想はタクシーに乗りつつiPadでバンザイVenusのPVチェックが夕べ録音した週刊ノースリーブスを聞くのが勝ちパターンだが。

ps.
 結局タクシー。車中バンザイVenusのメイキングビデオをチェック。松井Jの、ぎりぎりまでメンバーに振り付けのダメ出しをする根性とダジャレに驚愕。
 自分ひとりが一生懸命やることは比較的簡単だが、他人にそれを強いるのは格段に強い精神力を要する。前者は努力すれば誰でもできるが、後者ができる人間は限られている。軍事で言えば、それは将軍の資質。
 高橋みなみは、おそらく秋元に強いられて、将軍を演じさせられているように見える(だから時々ひどく痛々しい)。
 だが、この恐ろしく寒いダジャレを言う十代前半の美少女は…。
 
これが、enfant terribleと呼ぶべき者か。

pps.
 no3bs出演なし。くっそお。

2011年3月18日 (金)

あなたとクリスマスイブ

words 
video:あゆちるの見つからないのだよ。
Tag:恋、季(冬)

 前曲に続いて、これもしっとりとした曲。

 劇場のこけら落としが12月8日、ちょうどクリスマスシーズンだったんだね。A1自体は2006年3月31日まで続いていたけど、クリスマス以降はこの曲は歌われなかったはず(だよね?)。だからこれを劇場で聞くことができた人はそう多くない。

 しかも歌うのは星野&折井。今はもうAKBにはいない二人。星野はキーボードを弾きながらの熱唱(キーボードが生音だったのか否かは不明だけど)。ホント、貴重な一曲だったわけだ。
 ちなみにK1も同じセットリストだったが、公演DVDにこの曲は収録されていない。K1は4月から7月までの公演だったから完全にシーズンオフだもんね。ただその年の11月から12月14日までリバイバルされているから、ひょっとしたらこちらでは歌われたかも知れない。Team Kの歌うこの曲を公演で聴いた人はいるだろうか。

 A1の公演では暗めの照明の中、客席前方左で、一人のファンがサイリウムを4本指で挟んでゆっくりと、ゆっくりとケチャを打っていた。もちろんどこの誰だかわからないオタの方なれど、うん、こういう人たちが初期のAKBを支えていてくれてたんだな。

 ところでSKE48の最初の公演(S1)のセットリストもA1をほぼ踏襲しているのだけれど、公演は2009年10月から2月まで行われていて、ちょうどクリスマスシーズンがかかっていた。だからS1ではきちんとこの曲が歌われており、DVDにも収録されている。それでもやっぱり、クリスマスが終わったら歌われなかったんだろうと思う。

 歌ったのは佐藤実絵子&出口陽。キーボードは佐藤。でも彼女はこの後1回研究生に落っこっちゃって、S2には出られなかった(さらにその後team KIIに昇格したのでよかったのだけれど)。だから佐藤は人気バクハツって人ではないらしい。

 で、ちょっとびっくりするのはこの曲がSKEのリクエストアワー セットリストベスト30で、デビューシングル曲「強き者よ」を押さえて第3位になったってこと。ただでさえ耳にする回数が少ない曲で、しかも(SKEといえば頼みの)松井JRがかすってもいないのに、この順位。名古屋のファンはどぇりゃー耳が肥えてるでねぇってことなのかしらん。

どんなプレゼントより/あなたの両手に抱かれたかった
紺のコートの胸に/おでこつけたまま ずっと
粉雪が二人を包んで/街の灯ともり初めても
離れたくないよ/この場所から
永遠より一秒長く

 男の子の紺のコート、秋元センセイ的にはダッフルかピーコートだよね。
 で、男の子、どうやらプレゼント持ってきてないのね。でも女の子はそれでもいいって言ってる。だからひょっとしたら、男の子の気持ちは女の子ほど強くないのかも知れない。
 でも女の子はそれでもそれでもいいって言ってる。ただこうしているだけでいいって。
 ただクリスマスイブを一緒にいられただけでいいって。
 しかもこの二人、どこにも行かずにずっと雪の中で立ってるらしい。おじさんはちょっと心配だぞ。風邪引くぞ。

 何もなくても、ただ抱き合っていただけでも、そしてそれがほんのわずかの時間でしかなかったとしても

世界で一番すてきな/クリスマスイブをありがとう

 と心から言えるイブなんてのは、一生で一度きりだろうなあ。 
ps.
 やはり調べるのは大切だなあ。
 今日まで知らなかった僕がマヌケなんだが、AKBを語る上での一次資料中の一次資料、さむ氏のメモリストに遭遇。
 これぞシュリーマンにおけるロゼッタストーン、仏教研究における敦煌教典、ユダヤ史学における死海文書、江戸時代考証における三田村鳶魚、戦前風俗史における断腸亭日乗の如きものでは! とは大仰だが、おかげでいろいろな疑問に対する答えが得られる。
 その1 K1のアンコール公演でこの曲は歌われた(ペアリングは河西智美&野呂佳代、大堀恵&佐藤夏希等々多彩であった)。
 その2 A2でも、クリスマス時期にはこの曲は歌われた。「だからこの曲を劇場で聞くことができた人はそう多くない」という上述の分析はマチガイ。
 その3 A1千秋楽(2006年3月31日)にもこの曲は歌われた。

 何かを語るときは、必ず一次資料を確認するように、という師の教えを失念しておりました。
 貴重な資料を提供して下さったさむ氏には心から御礼申し上げます。
 

2011年3月17日 (木)

クラスメイト

words
video
 A1のレビューにもどります。
 スカひらの5人がステージ奥に引っ込むのと入れ替わりに4人現れ、しっとりと歌うバラッド。
 
 世の中は相変わらず騒然としていて、なんだか不安が世の中を覆っているけれど、まあ明日原発がぶっ飛ぶとしても、今日は今日の分のリンゴを植えなければならないわけで。

 昨日は休み(ホントは休みじゃなかったんだけど諸般の事情で)。
 給油したかったんだけど、スタンドは朝早くの開店前から長蛇の列。約2キロ。開店してませんから当然列は動きません。いつ開店するかもわかりません。

 長期戦を覚悟してiPadを見てました。最近手に入ったS1のDVD。
 初期のAKBが試行錯誤、手探りでできあがっていったのに対し、SKEはすでにある程度フォーマットができているところに乗っかっていった感が強い。だからステージも「すでに完成している」印象。というか、「完成させなければいけない」。だってどうしたって先行のスタンダード(A1とK1)と比べられちゃうもん。それにAKBと違って、SKEの場合は最初っからメディアに大きく取り上げられて、注目も大きかったし。Team Aなんてしばらくはコアなマニアしか知らなかったもんね。その分自由度も大きかったろう。

 そのせいか、フィナーレの「青空のそばにいて」で、松井Jをはじめ、メンバーが落涙。
 そりゃそうだよな、こんなちっちゃい女の子たちだもの。前評判もすごかったし、「パーティーが始まるよ」は、今やある種伝説のような公演になっちゃってるから、失敗できないってプレッシャーも並大抵じゃなかったろう。
 ここまでステージを作り上げたら泣いちゃうよなあ。
 その分アンコールは、やり遂げた!って喜びがはじけていた。

 と止まった車の中でウルウルしながらS1を見ているとパトカーが回ってきて「今日はスタンドは営業しませんから移動して下さい」だそうな。
 しかたない、持久戦を想定して車に乗るのは極力控えましょう。

 ということで通勤のため電動アシスト自転車を購入。自転車のあるスーパーは15時開店ということで、やはり長蛇の列。開店とともにみな食料品、トイレットペーパー売り場へ猛ダッシュ。自転車屋さんはのんびり営業してましたが、パンク修理の依頼がすごく増えてるらしい。
 電動アシスト自転車、どれにしようか迷っていたら、指原が宣伝しているらしいのを発見。よしこれにしよう、と思ったところ、店の人が「それちょっとバッテリーに難があって....」とのこと。これがさすがの指原クオリティーか? 
 と思ったところ、指原が別に特定のメーカーの自転車を押しているわけではなく、AKBが自転車協会の宣伝をしているということが判明。自転車買う時はBAAマークをチェックしましょう、だって。誤解してすまぬ指原。

 いいね、電動アシスト自転車。ずっと移動には車を使っていたから、この風を切る感覚は久しぶり。
 自転車全力でペダル漕ぎながら坂を登る…って、電動アシストつきだけどね。
 先行き不透明で不安になりがちな時期に、ちょっと楽しみが増えた個人的なできごと。

 そういや夕べは久々にテレビでバラエティーやってて、SKE出てましたね。これもまた、一粒のリンゴの種でしょう。
(あれ、大矢と高柳じゃん。もう一人誰だろ。見たことあるな)と心の中でつぶやいていたら、妻が「SKEだって。人数多すぎて全然わかんないねー」というので「う、うん、そうだね」と答えざるを得ませんでした。職場の引き出しに「バンザイVenus」の初回限定CDが2枚あるのは誰にも内緒です。

ps. 2011/04/11
 はい、3人目同定できました。小木曽でしたね。
 士別れて三週なれば刮目して相待すべし、ですかね。

 で、クラスメイト。

 歌い出しは中西里菜-sigh-。
 恋になる一歩手前、お互いに気になっているけど踏み出せない。ひょっとしたら、このまま何もはじまらずに終わってしまうかもしれない、淡くて切ない思春期の一齣。

夕暮れの通学路/自転車を押して
君と歩く坂道/影が伸びてる

 自転車に乗らず、わざわざ遠回りして、一緒にいられる時間を少しでも延ばそうとしているのに、もうすぐ日が暮れる。

 そういや中学の時に僕が好きだったサッちゃんが好きだったのは、僕の仲良しのヤマナカくんだった。二人は別につき合っていたわけじゃないんだけど、お互いに気になってたんだ。ヤマナカくんは転勤族の息子で、転校することになっちゃった。
 で、今日でお別れという日、サッちゃんとヤマナカくんは二人っきりでゆっくりゆっくり歩いて帰っていったっけ。自転車を押しながら。
 僕? 僕はそれをちょっと離れたところで見てた。

クラスメイト/目立たない人
だけど 私には特別

 「目立たないけど自分には特別な人」に対する思いは、後に男の子の立場から僕だけのvalueでも歌われることになる、大事なモチーフのひとつ。
 
 それにしても、この曲を聞くたび、中西の歌をもっと聴いていたかった思いに駆られてならないよ、りなてぃん。

2011年3月16日 (水)

会いたかった3 

 こんなご時世だけど、今日もしつこく「会いたかった」。
 本当だったらA1の5曲目、「クラスメイト」の順番なんだが。

 昨日、一昨日と「会いたかった」の意味を考えるあまり、公演での「会いたかった」に触れることができなかった。今朝、全く動かない給油の列に並びながらもう一度見直した。

 2曲目の「涙の湘南」が終わって大島、折井、小島、佐藤、篠田がはけると、自転車のベルの音が鳴り、残りのメンバーが飛び出してくる。溌剌という言葉がこれほどぴったりくる登場はない。見ていると自然に笑みがこぼれてくるような。ライブで見た人は、どれほどか楽しかったろう。
 ダンスは、RiverとかBeginnerとかを知っている今からしてみれば、驚くほど稚拙で不器用だ。

そんな上手に/話せなくてもいい
ストレートでいい

 しかしそれが当時の、未熟だがエネルギーいっぱいのAKBに似つかわしかったのだろう。
 完成されてブラウン管(今日的表現では「モニター」だね)の向こうにいるアイドルではなく、未熟だが元気いっぱいで、「会いに行ける」アイドル。途中の、手を振るフリでは、本当にファンを見つけて手を得振っているようだ。好きならば好きだと言おう、のところで、先ほどはけた4人も着替えて入って来て、全メンバーが揃って歌い上げる。
 2番(第2スタンザ)のセンターは篠田だ。長身を生かして力強い。Beginner の篠田verもそうだが、彼女がセンターで熱唱していると他のメンバーはみんなバックダンサーに見えちゃうね。

 ファンたちの気持ちはまさに、「君たちに会いたかった」だったろう。
 AKBとファンたちの、幸福だった関係を象徴する1曲だねえ。
 
 ちなみにスタンド、今日は閉店でした。

 おまけ
 地震の直前に館山に行ったときの記録

 洲崎灯台:全員のダンスシーン、高橋&大島(優)が最初にいるところ。

 PVのシーンのプリントアウト:灯台にあるテラスの土台部分に貼り付けてあった。誰かのおみやげ。

 カフェ ハーフムーン:窓の外を駆け抜ける高橋&大島(優)を、篠田ほかが眺めていた店。閉まっていました。

 那古の踏切:高橋&大島(優)が走っている道に見えた踏切。

 那古船形駅:高橋&大島(優)のゴール地点。先輩の乗った電車には間に合いませんでした。ロケ当時は木造そのままの色でしたが、最近水色に塗り替えてしまって、イメージが少し違うかも。

ps. 2011-03-22
 「会いたかった」ロケ地についてアル氏の詳細なレポートを発見。なるほど、内田センセイの言うとおり「先行研究は贈り物」である。
 アルさん、すばらしい贈り物をありがとうございました。
 

2011年3月15日 (火)

会いたかった2

 昨日にひきつづき。
 AKB48のメジャーレーベルからの初めてのシングル。
 いろいろな意味で、AKBにとって大切な一枚。
words
video
 「会いたかった」。
 さらっと聞くと、この歌は「会いたい人に会えた喜び」を全身で表しているようにみえる。でもこの「会いたかった」という言葉の背景には、二つの「会いたかった」が隠れている。
 一つは単純にかつて抱いていた「会いたい」という願望の過去形。
 「会いたいと思っていた。そして会うことができた。私はすっとあなたに『会いたかった』」
 そしてもうひとつ。
 かつて抱いていたが実現しなかった過去の願望。
 「会いたいと思っていた。でも会うことができなかった。私はあなたに『会いたかった』」

やっと気づいた/本当の気持ち
正直に行くんだ/たったひとつ この道を
走れ

 会いたい! という気持ちを、まっすぐにぶつけるんだ! と鼓舞するようなこの歌。勇気づけられた人も多かっただろう。でも「会いたかった」の中に「会えて良かった」ことを暗示するような歌詞は見当たらない。

誰よりも大切だから/この気持ち伝えたかった

 「伝えたい」ではなく「伝えたかった」。
 気持ちは伝えられたのだろうか?

 「会いたかった」と同じように、この表現には、「伝えたかった、でも伝えられなかった」というせつなさが隠れている。
 読み過ぎだろうか?

 PVを思い出してみよう。
 あのPV、AKB初のメジャーシングルのために撮られた館山オールロケによるPVは、海岸にたたずむ前田の姿とナレーションから始まる。
 放課後、海辺で音楽を聴く前田。それを見つめる峯岸、中西、小野。よしっと決意する前田、がんばれっと声援を送る3人。CDを返すことを口実に、会いに行こう!。前田の自転車ダッシュが始まる。

 それと同じ頃、灯台のところでだべっていた高橋と大島(優)のところに大島(麻衣)からメールが入る。「引っ越す先輩、今 駅から出ちゃうよ」。会いに行こう! 鞄を放りだして走り出す二人。
 そう、「会いたかった」のPVには、二つのストーリーが同時に展開されていた。
 自転車を飛ばす前田。ひたすら走る高橋と大島(優)。 
 
 前田は自転車を飛ばして飛ばして、学校の自転車置き場で会えた。
 会いたかった、そして会えた。伝えたかった気持ちを伝えられた。
 
 高橋と大島は、二人して走って走って駅までたどり着いたが、電車は行ってしまった。
 会いたかった、でも会えなかった。伝えたかった気持ちは伝えられなかった。

 会いたかった。会えた人もいた。会えなかった人もいた。

 秋元は「かなわなかった思い」という、苦いフレーバーをさりげなく隠してこの曲を世に出した。思いはかなわないかもしれない。でも結果を恐れてはいけない、人と出会うためには、人は今いる場所から動き出さなくてはいけないのだから。

 地震で大切な人と離ればなれになった人たちが、一人でも多く会えて、「会いたかった。そして会えた」喜びに包まれますように。

2011年3月14日 (月)

会いたかった/僕の太陽

 今日も飛びます。

会いたかった
words
video
 今、会いたい人と離ればなれになってしまって、不安を抱えている全ての人が、もう一度その人たちと会えますように。

会いたかった/会いたかった
会いたかった/Yes!
会いたかった/会いたかった
会いたかった/Yes!
君に…

 
 大切な人と二度と会えなくなってしまって、深い哀しみの淵にいる全ての人に、悪夢のような毎日を寒さの中で送っている全ての人に、せめて光と暖かさと慰めがありますように。
 一日も早く太陽の光がふりそそぎますように。
 
僕の太陽
words
video

一人きりの夜の闇に/怯えないで
僕はいつも君のそばいるよ
もし世界中が/敵に回っても
僕は味方さ

だから悲しいことなんか忘れて/何でもないように笑って
一人じゃないよ君は…/夜明け待つ人がいる

太陽は何度も夢を見る/青空を今 あきらめないで
時には雨だって降るだろう/泣かないで
僕の太陽

太陽は何度も夢を見る/雨雲に もし覆われたって
待ってる誰かを思い出して/君だけが
僕の太陽

負けないで
僕の太陽

 

僕たちはいつもあなたがたとともにあります。
 

2011年3月13日 (日)

誰かのために

words
video
  A1を見始めたばかりなのに、いきなりA3 に飛びます。

誰かのために/人は生きてる
私に何が/できるのでしょう?
悲しみに出会ったら 瞳を閉じて/その背中を意識してみて
暖かな眼差しに気づくはず/守られていると…


  A3の公演タイトルの曲。
 みなさん、どうかご無事で…

2011年3月12日 (土)

地震

 東北地方太平洋沖地震翌日。
 公演はしばらくお休み
 災害に巻き込まれなかったのはただの僥倖でしかない。
 
 多くのメンバーがブログなどで、お見舞いの言葉を述べている。今は言葉だけれど、次は必ずアクションが起きる。秋元康がそうする。

ps.
 アクションその1
 AKB48プロジェクト義援金
 明日行くはずだったオペラが中止になったので、戻ってくるだろうチケット代くらいを募金しました。

pps.
 アクションその2
 AKBが5億円の義援金:オタが金を出し、秋元康が義援金に回す。それでいいのだ。

ppps.
 アクションその3
 東日本大震災応援プロジェクト「誰かのために」:やはりタイトルはこの曲。

pppps.
 アクションその4
 「大島、篠田、柏木…被災大槌町でミニライブ」 

ppppps.
 アクションの5
 「AKB新曲は復興支援ソング
 

スカート、ひらり

words
video

 A1の4曲目。「スカひらセブン」のうち中西と板野を除く5人が歌う。中西は次の曲(クラスメイト)の歌い出しを勤めるんだが、板野はどこにいたの?

 最初にPV見たときは、何て田舎くさくて、何て表情が乏しくて、何てしょぼいPVなんだろう、と思ったものだ。前田の髪はははねてるし、高橋は何だそれ、兜でもかぶってるのかって感じだし。まあ、今見てもその感想に大きな変更はない。「AKBの歴史」みたいな企画なんかで、同じ初期のPVでも「桜の花びらたち」は「このころは初々しいですね」的なコメントが期待できるのだが、「スカひら」のPVの場合には笑い声のSEが被る可能性が大。まあちょっと黒歴史っぽい匂いがするわけだ。
 A1で見てはじめて、ああいい曲なんだな、という感想が持てた。

恋をするたびスカート、ひらり ひるがえし/ハートに火がついたように
私たち何をしても 許される年頃よ

 好きな子を見かけたのに声をかけることもできず、無視して通り過ぎたウブな女の子にしては大胆なご発言ではありませんか。
 物議を醸すのは承知の上で書かれた「少女の傲慢」。当時はまあ、物議を醸すほどの評判にはならなかったけどね。
 
 それでもやっぱり、

夢を見ているだけじゃ何も進展しない/手を伸ばして初めて
そこに実のなる果実

 やはり秋元センセイは説教を忘れない。

 それにしても「スカひらセブン」。
 3人は「卒業」したけれど、残りの4人は今でも「神の7人」のメンバーに留まっている。人選の確かさだよなあ、とつくづく思う。
 ちなみにPVではフロントの7人以外のメンバーはバックダンスをしているのだが、現在の「神」の一人篠田は、一瞬だが明らかにソロ扱いの抜かれ方をしている(前景がぼけて篠田一人にピンがあっている絵)。こういう扱いは篠田の他2人しかいないことを考えると、このころから「神」の萌芽はあったんだね(少なくともヘビロテの指原よりは扱いはいいよね)。平嶋なんて一瞬ちらりと映るだけなのに。

2011年3月11日 (金)

毒リンゴを食べさせて

words
video

  A1の3曲目。オープニングからこの曲まで、全メンバーが衣装替えもなしにいっきに歌い上げる。
 これもまた女の子の「欲望」を歌う曲なのだけれど、前曲に比べるとずっとカワイイ仕上がり。
 「PARTY!」もそうだったけど、こういった耳に残るフレーズとメロディーの曲が楽しい気持ちを盛り上げてくれたのだろう、劇場では。帰途にふと口ずさんでしまうような、そんな歌。

 ところで、毒リンゴってなに?
 ふつうに解釈すれば、「精神的、肉体的損傷を伴う可能性のあるアブナイもの・こと・ひと」のことなんだろう。もうちょっと具体的に言えば「性的交渉も含む異性との接触」「法的・道徳的違反の可能性のある遊興行為」「被保護的環境からの意識的退出」などがあげられるだろう。
 まあこれらの要素をふんだんに取り入れた恋愛関係事業のことですよね、と安易に考えたいところなのだが、

背伸びしてウインク!/恋なんて卒業

 なんだそうだ。
 おいおい、こっちは「はじめて男の子が好きになりかけて、ドキがムネムネしている前思春期の女の子が、年齢や経験不相応なシチュエーションを想像しているところ」くらいを想定しているのに、なんですか「恋なんて卒業」ってのは。
 ただ秋元サンの筆がすべっただけなのか、それともこの場合の「恋」=「遠くから憧れているだけの思慕の感情」的な限定(まあこれが本来の「恋」の意味なんだろうが)なのか、それともそれともさらに一歩進んで、「恋愛なんてかったるいものはもうアタシいらないから、とりあえずもうちょっとたくさんの人とヤリたいわ」っていう決意表明なのか。

 ところで、毒リンゴにはこういう種類のものもある。

お化けとか宇宙人とか イルイル/それが嘘だって イイイイ
大切なのは想像 スルスル/それでなきゃ生きる甲斐 ナイナイ

 お化けとか宇宙人とか、ホントは嘘でいやしないんだけど、人々が想像することによってあたかも存在するかのようにふるまう、そういうものがなきゃ世の中ツマンナイよね。
 アイドルが何で愛されるかというと、探せば理由は見つかるのだけれど、そんな理由なんて「嘘っぱち」で構わないのだ。理由なんてなくて、要するにたくさんの人が、想像上の理由で愛することを決めたから愛されるということなんだと思う。
 「愛すべき人」がいて、そこに愛のベクトルが向かうのではない。何よりもまず「行き場の定まらない愛」が溢れていて、そこに適切な対象を適切に設置することがキモ。
 この構造は秋元が十分に知悉してることだ。だって僕たちの住むこの世界は誰かへの愛で満ちてるんだもの。
 そういうの嫌う人もいるし、それを生み続ける秋元が好きでない人がいるのはわかるけど、なに、労働が価値の源泉であるってテーゼが20世紀に崩壊した現在、価値の源泉の有力候補は「愛と共同幻想」だってのは既定路線だと思うよ。
 
 それはそうと、「想像スルスル」という歌詞にかぶせて「でーきなーい」って合いの手を入れさせるあたり、「そこまで目配りしてるのかヨ」と考えちゃうのは深読みか。
 ただ単に予定調和に異物を放り込んだだけなのかもしれないけど、「いいんだよ、そういう想像ができない子がいるってのも知ってるよ」と、付いてこられない子に秋元オジサンが救いの手を差し伸べているようでもある。

2011年3月10日 (木)

Dear my teacher

words
video

 A1を通しで見たときに、最初に耳に引っかかった曲。略してDMT。
 人気も相当高かったらしく、デビューシングルのカップリング曲になったり、TV番組のエンディングで使われた。
 女子(おそらく高生)が教師を誘惑するという、アイドル歌謡としては王道中の王道。
 歌詞はかなり際どい内容で、扇情的と言ってもいいくらい。女の子の欲望、まあぶっちゃけ性欲ですわね、を歌い上げております。
 一生懸命歌ってはいたけれど、デビューしたてのteam Aのみなさんではなかなか歌の心に追いつかなかったろう。

そんな瞳で見つめないで/何かがはじまってしまうじゃない?

 センセイにも欲望はあるんです。でも立場上言葉にはできないのね。どうしたもんだかなあと腕を組んで思案していると敏感な女の子はそれを肌で感じ取ってしまう。

こわれものを抱き寄せてよ/教科書通りに教えてくれればいいの

 この時点で主導権は完全に女の子ですよね、この状況。ティーチャーは捕食される側。
 それでいて、自分自身を「こわれもの」と呼ぶメンタリティーも侮れない。「こわれやすい私」でもなく、こわれ「もの」。「こわれやすい多感さに気をつけてね」という警告と「でも所詮は『モノ』だから、そう入れ込んだ気持ちなしに扱ってもいいのよ」という誘惑を同時に行っているわけだ。
 かと言ってTeacherに過分なことを言ったりはしない。ええ「教科書通り」でケッコウです。あなたなりのスバラシイものをお持ちなのかも知れませんが、それは期待しませんので。なにしろ

人間の感情なんて理屈では止められない/愛とは別なものかもね
それっていけないことですか?/わたしには先があるのよ いろいろ試したいじゃない?

 ティーチャーはただの通過点でしかない。愛という不純な感情が介在しない、女の子の純粋な欲望を目の前にして分別のある大人はドギマギするしかないというわけだ。

 思えば

友達より早く/エッチをしたいけど
キスより先に進めない/臆病すぎるの
(セーラー服を脱がさないで)

から、ずいぶん遠くに来たもんだ。
 そういえばおニャンコには、そのものずばり、およしになってねTEACHERという歌もあったっけ。

その気になってしまったみたい/その目MAJIだわ
だっておうちに奥様が/いらっしゃるくせにUHM…好きね

 これもあからさまにSTUDENTが誘惑しているわけだが、こちらは性欲ではなく、数学の赤点を免れるためだというのだから可愛いもんである。この20年の間に女の子の欲望の形は着実に進歩しているということでしょうか。

 ps.
 と、ここまで書いたところで、Chikaさんのblogと遭遇。2006年2月、まさにデビューシングル発売と同時のレビュー。

「そうか、これって実際には言葉に出来ない女の子のアタマの中の妄想なんだ!」。そういうことだったのだ。
彼女はきっと、見た目はおとなしく優等生(じゃなくても、ほとんど問題を起こしたりしないごく普通)の女子生徒なんだろう。教室の片隅から、好きな先生のことを目で追いながら、実は口には出来ない誘惑の言葉を100万通りも考えている。

 うーむ、そう読むかあ。なるほど。
 普通の女の子の内に棲んでいる沈黙の「牝 female」性、という状況設定ならば、当時のメンバー諸君につきづきしいことであったかもしれませんね。
 ということで5年も前の記事にトラックバックさせていただきました。

 pps.
 Chikaさんの5年前のblogにトラックバックをつけていた、mymusicさん。桜の花びらたちを聞いて

あと5年経ったら、きっと卒業式定番ソングのラインアップに入っていることでしょう。

 と予言。5年後の今でもその魅力は失ってはいませんので、半分当たりましたが、まさか秋元康が「桜ソング」攻勢を毎年続けるとは予想外だったことでしょう。

2011年3月 9日 (水)

PARTYが始まるよ

words
video

 いわずと知れたA1セットリスト最初の曲。全てはここから始まった。
 これからとっても楽しいことが始まるよ、と聞く人をワクワクさせるために作られた特別な歌。
 余談だけど、歌い始めの前列7人のセンターポジションにいるのは…中西里菜…sigh。
 連歌で言えば発句。座のひとびとに挨拶をすると同時に、場の空気を整えるために、とびきりめでたくなくてはいけない。

PARTY!/すべてを忘れて!
PARTY!/体 動かしちゃえ!
PARTY!/さあ楽しみましょう!
PARTY!/夜はこれからだよ!

 みごとなほど歌詞には内容がない。
 でもこの歌ははそれでいいのだ。おめでたいご挨拶なのだから。ハッピーでキャッチーならば、それで十分。さあ君はこのパーティーが楽しめるかな?
 楽しむコツはいろいろあるけど、その一つはやはり、

何を照れてるの/Stand up!
今はやるしかないわ/お馬鹿になって!

 ということでしょうね。 

 ところで、このパーティーってそもそも何だろう。
 もちろん「いかしたMUSICとノリノリのダンスで」楽しむ、時間のない楽園なんだけど、もっと本質的なことは、当たり前だけど人と人が出会う時間・空間ってことだと思う。
 MUSICやダンスのないパーティーなんかいくらでもあるけど人々が集わないパーティーなんてあり得ないもんね。最近ではみんんが集まって「オバマの野郎ぶっつぶしてやろうぜ!」っていう「ティーパーティー」もあったくらい。

 かくして秋元康主催・企画・演出のパーティーは始まった。
 彼はたくさんの人を集めて、何をやらかしたかったのだろう?

 秋元といえばおニャン子クラブなわけだが、彼に言わせればあれは「共同作業」だったとのこと。年齢やキャリア、企画のバックボーンを考えれば、あの当時の秋元がフリーハンドを握ることは、まあ不可能であったろうことは想像に難くない。
 あのパーティーは、秋元にとってさまざまなやり残しが手つかずのまま、最終的には「嫁さん選び企画」という形でお開きを迎えた。
 前回やり残したあれやこれやを、今度のパーティーで彼は思う存分に披露してくれることになる。
 呼ばれたお客もまた、それを思う存分楽しめばいい。ちょっとお馬鹿にになって。
 でもチケットがちょっと高いんだけどね。
 
 ps.
 S1を見た。A1に比べて動きがキレキレ(特に松井J)でワロタ。よっく動くなあこの子たち。

Tags

 歌のテーマのようなものを分類するために曲にTagを付け、カテゴリーとしてみる。
 曲の属性を分かりやすく分類するため。
 何のため? 趣味です趣味。

 今思いついたTagは以下の通り。
 わずかならが古今、新古今のひそみにならって。

:恋全般
サヨナラ:恋の終わり 「恋」Tag は併用しない。
「僕」の歌:文字通り「僕」が主人公。
片思い:実らない恋、まだ恋にならない恋。「恋」Tagとは併用しない。
Desire:少女の欲望
Ambition:「頑張れよ」「夢をつかめよ」という曲
卒業:主に桜ソングかな。
School days:学校生活。「卒業」Tagとは併用しない。
季節:季節が明示ないし暗示される。
Greeting:ごあいさつとか贈答歌とか
misc:その他

他に思いついたら随時追加します。

2011年3月 8日 (火)

Greeting

 というわけで、年甲斐もなくAKBにはまってしまった。

 年齢で言うならば、間違いなくメンバー達の親の年代だろう。


 もっともこの世で一番AKBにはまっているであろう御仁、すなわち秋元康御大よりは若いと言うことは多少なりとも言い訳のネタにできるかもしれない。などと保身をしていると、詰問されてしまうだろうか。「愚かな計算して何を守るの?」と。


 じゃ、歌にならってBeginnerに戻ったつもりで、初期のころから聞き直してみましょう。
 というか、ことAKBに関しては、つもりも何もBeginner以外の何者でもないのだから。
 いろいろ寄り道などもしながら。


 最初はもちろん、Team Aの1st Stage、通称「A1」から。


 以下各位への心よりの敬意を込めながらも、敬称は略といたします。


 


 

2011年3月 7日 (月)

Practice

AKB48 est omnis divisa in partes tres, quarum unamTeam A, aliam Team K, tertiam Team B appellantur .

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