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2011年6月15日 (水)

禁じられた2人4

words
video

 おいおい「禁2」だけで4までひっぱちゃったよ。
 だって語りたいことがいっぱいなんだもん。


 今回はまずB1の「禁2」について。


 B2では、大島(優)のポジションを柏木が、河西のポジションを仲谷が演じている。


 「禁じられた2人」柏木&仲谷


 衣装や構成は基本的に同じ。フィンガーレスグローブも、柏木は右腕、仲谷は左腕とK2を踏襲して正しい装着。


 歌い出し、表現力という点では大島(優)に一日の長があるものの、声自体は柏木の方が澄んでおり、音域もあっているようだ。


 DVDを見てておやっと思ったのは、柏木、右手の親指に指輪をしているのね。Thumb ring サムリングというヤツ。


 古来サムリングは権威、権力の象徴と言われている。さらに、女性の右手の親指のサムリングは、同性愛者であることを示している、とのもある。


 大島(優)に比べよりフェムな印象の強い柏木に、力強さと妖しさを加えようという意図であるならば、芸が細けーな、演出。もしも柏木が自分の判断でサムリングをしたのであったら、それはそれですごい。


 そして仲谷!
 誰だ! 仲谷を河西ポジションに抜擢したヤツは。


 …


 あんた天才だね。


 コレはもう嗜好でしかないのだが、河西よりむしろ仲谷の方にエロさを感じる向きも少なくないのではなかろうか? 
 清楚な顔立ち、そして眼鏡(しかもレンズ入り)。それでいてサビで腕のウェーブが体に伝わってくねらせるところなど妖艶さすら感じられる。


 大島(優)&河西に比べると表現があっさりとしており、もとの「禁2」の世界観とは異なっている点に不満がある人もいるかもしれないが、これはもう、別の世界と考えた方がいいのだろう。


 それを象徴するように、セリフも書き換えられている。

そばにいるだけで、胸のどこかがキュンとするんです。
こんな気持ちになったのは、初めてです。
私、何だか変ですね… キスして下さい。

 オリジナルのセリフがもう二進も三進も行かない恋の泥沼にはまった二人を表しているとするならば、このセリフは同性に惹かれる恐れと不安、それと同時に自分の中に芽生えた愛に気づいた喜びを表現している。


 パッと見清純風の仲谷が「キスして下さい」とはっきりと言い放ったとき、シアターには思わず感嘆の声がもれた(と思うよ。見てないけど)。


 これに呼応する柏木のセリフ。

私たちの気持ちは、みんなにはきっと 
わかってもらえないでしょう、
でも、後悔なんかしていません。眼鏡を取ってもいいですか?

 も、オリジナルの「相対死」を予感させるようなものはなく、「眼鏡を取ってもいいですか」=「私たちの関係を、もう一歩進めてもいいですか」というように、前向きのものになっている。
 ゆきりんとなかやんは死なないで済みそうだね、どうやら。


 チームのカラーや特徴を考えると、このような変更は表現者にとっても楽曲にとっても幸せなことなのではなかろうか。
 何でも先輩チームと同じやり方がいいってもんじゃないよね(←でも演出がちょっと違うと「そこは違うだろうと突っ込む癖に)。


 そうなると気になってくるのは他のコンビでの演出。


 ソースが入手可能なものについてチェックしてみた。


 日本青年館2006第2公演、高橋&中西による「禁2」。
 大島(優)ポジションの高橋は、定跡通り右手にグローブ、河西ポジションの中西は左手。いいよーいいよー。これが正しいのよ。
 Team Kの楽曲を、先輩TeamA がどう料理するか、という興味のつきなかったであろうコンサート。
 結論から言うと、高橋&中西が見せたのは、大島(優)&河西とは異なった愛の形。
 オリジナルは「姉妹」っぽさを感じるのだけれど、高橋&中西は「成熟した対当の二人の愛」。だって河西ポジションの中西の方が高橋より大きくて、最後に抱き合うところではわざわざ中西が一段下にいるんだもの。それでも当時のエースを投入して貫禄を見せつけた感じ。
 惜しむらくは、「どうぞ」を二度繰り返して半音上がるところで、お互いを初めて見つめ合うフリが無かったこと。だってあそこのフリ、好きなんだもの。
 ちなみに大島(優)が囁いてみせた転調後のhiC#の「まま」を高橋はファルセットでクリア。


 JCBホール2008、柏木&小野による「禁2」。
  柏木はちゃんと右手にグローブ。だが小野も右手だ。
 だーかーらー、違うんだってばー。
 「どうぞ・どうぞ」の見つめ合いは出来てます。


 パリ2009、松井R&河西による「禁2」。コメントによれば練習風景とのこと。セリフはフランス語。グローブはちゃんと右、左。松井Rは大島(優)のフリを忠実に再現しようとしているが、少々柔らかさに乏しいと言うべきか。棒が突っ立っているように見えることもあった。松井RのhiC#は地声だと思う。


 横浜アリーナ2010第3公演、前田&なちゅによる「禁2」。
 グローブも何も、セーラー服を着ての「禁2」。
 なちゅはパロディめかして歌っており、会場からは笑いもこぼれているのだが、前田はびっくりするほど真剣。大島(優)とはまた違った表情を見せている。顔を見つめ合うシーンも前田は真剣。
 ほんっと前田って、不思議っていうか面白いっていうか、一筋繩ではいかないっていうか。hiC#はファルセット。


 代々木体育館2010第2公演、高城&指原による「禁2」。
 そもそも高城はフィンガーレスグローブをしていない。その代わり本来は左の上腕につけるべきアームバンドを、ナゼか右手の前腕につけている。ヲイヲイそれ付けるとこ違うよっ。誰か教えてやれよっ。
 指原はと言えば、本来左手に付けるべきグローブは右、アームバンドは左上腕。
 違う、何もかもが違ーう。これが指原クオリティなのかっ!
 見つめ合うシーンは出来てるが、なんだか決められた動きを一生懸命やっているようで情感に乏しい。指原、声はいいんだけどなあ、動きがぎこちないなあ。
 高城は表情も所作も声もいい。hiC#も地声で軽々歌ってるし。余談だが「てもでも」の高城を見てもそう思ったのだが、この人も天才? 


 SKE48 愛知県芸術劇場大ホール2010、大矢&石田による「禁2」。グローブはちゃんとしている。大矢は何とか歌と踊りを憶えました、というレベル。でもhiC#は余裕で地声。石田は憶えるのはクリアして、その後何とか表現しようとしている感じ。


 「Blue rose」といいい「禁2」といい、K2はいろいろ見比べたくなるユニット曲が多いねえ。
 見比べて思ったのは、Kの大島(優)&河西によるオリジナルのスタンダードに対し、Aの高橋&中西、Bの柏木&中谷は少し違う解釈で成功している、ということ。
 あとオリジナルを模倣しようとしてもそれを越えることは難しいんだなあ、ということも。その中でも一番オリジナルに迫っていたのは、前田と高城かなあ。

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