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2011年8月 9日 (火)

月見草

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 というわけでやっとA3。
 初演は2006年8月20日。A2千秋楽から9日間のインターバルをはさみ、満を持しての開幕。


 A2はについては全体曲よりユニット曲が多く、Team Aの次の方向性を示す意欲的なセットリストとし評価されていた一方、その終盤には 

停滞ムードが漂い、終盤には逆風が吹き荒れ、チーム A 全体がチーム K に追い抜かれた、という話が ( かなり意図的な匂いがするけれども ) 喧伝され、暗雲垂れ込める雰囲気の中で千秋楽を迎えることになってしまった
AKB48をめぐる妄想

 という見解もありました。


 そのような環境で初日を迎えたA3でしたが、その評判は当初はかならずしも芳しいものばかりじゃなかったようです。

おそらく、この 3rd セットリストを機に、チーム K に流れたり、あるいは AKB48 そのものから離れたりするファンが相当数出るだろうと思う
AKB48をめぐる妄想

とか

ゲネプロの感想は、私が知る範囲では「ナシ」のほうが多かったです
AKB48@メモリスト メンバー観察日記

 ということでした。


 もっとも引用した妄想ブログのカギ氏も、メモリストのさむ氏も、「A3は一般の評判はきっとよくないだろうが、自分は好き」というスタンスでした。つまりベテランや見巧者の評価は高い。
 

 そういうセットリストというのは、一長一短があって、ずっと見てる人とかシアターに何回も通う人にとっては飽きの来ない楽曲なんだけど、初心者や一見さんには敷居が高いというか、取っつきにくいと言わざるを得なかったのではないでしょうか。


 A3が初日を迎えた当時、Team Kにとっての初のオリジナルセットリストであるK2「青春ガールズ」が先行して舞台にかかっていました。当時恐らくはある程度意図的に Team K vs. Team Aという構図がつくられていて、「Aを追い越せ」という意識がメンバーにもファンにもあったようです。


 で、K2は日を追って評判がよくなり、ステージも熱がこもっていったようです。
 何たって「We're the Team K!」ですもん。政策としてのナショナリズム高揚と仮想敵の設定は、新興国が先進国をキャッチアップする時だけじゃあないってことだよね。


 K2は、どの曲もわかりやすくキャッチーで、「乗りやすい」曲が多く、初めて見た人も満足して帰れるセットリストでした。

というわけで「青春ガールズ」ようやく観ました。率直に言うと楽しかったです。第一印象は、全体を通して、「パーティが始まるよ」「会いたかった」公演のいいとこ取りのうえで、チームK用にモデファイされてるなあと思いました
アイドル向上委員会

 当時「AKB48と言えば初期メンバーの20(+1)人のこと」「だからTeamKとは書くがTeamAとは書かない」とまで言っていた、わんこ☆そば氏をしてこう言わしめる質の高さ、楽しさだったわけです。


 かく言う僕も、昨日今日とずっとK2を聞いてました。
 というのは、前のエントリーで書いたように、ここしばらくシアターのチケット抽選で勝手にあたふたしていて、とてもA3をあらためて聞いたり書いたりできる状態じゃなかった。結局抽選ははずれて、もとの日々に戻るわけなんだけど、すぐにA3に戻る気にはなれなかったんです。で、聞き慣れてたK2。


 ま、リハビリですわね。


 そうするとK2のよさが実感できました。捨て曲なし。どれも一緒にシングアロング指向で楽しい。


 で、改めて思ったのは、K2というのは、Team Kにとって起承転結の「起」に相当するセットリストだったんだなあってこと。A1「PARTYがはじまるよ」がAKB48というアイドルグループにとって、「起」であったのと同じように。つまりTeam Kは、起承転結の「起」を2回やったわけです。


 ご存じのようにTeam Kは最初に「PARTY」公演をやった。後に秋元康が、ことあるごとにTeam Aと比べられて可哀相だった、と述懐するわけですが(反省するなら行いをあらためろよおっさん、というのは別の話)、その逆風の中、Team Kは鍛えられ、団結し、成長していったのでしょう。


 そして「青春ガールズ」。「PARTY」公演という、ある意味長い助走を経た上での、真のスタート。


 はじめて自前の「挨拶の曲=青春ガールズ」からはじまり、全体曲が続き、ユニット曲は企画たっぷり。後半にはAnthemあり、シングルカットもどきあり、と「PARTY」に似てより進化した構成でした。


  「青春ガールズ」がTeam Kにとっての二度目の「起」であるとすると、A2「会いたかった」はTeam Aにとっては起承転結の「承」のセットリストでした。ユニット曲から入り、全体よりも個を前面に出すような構成を立てるなどA1とは違った仕掛けが取り入れられ、「PARTY」の楽しさを引き継ぎながらも発展させていました。


 このようにしてみると(まあ後知恵ではあるのですが)、A3「誰かのために」は、Team Aにとって「転」に相当するセットリストということになります。前2つとは質もディメンションも異なる変化が必要だったということなのかもしれません。


 何しろお手本や目標はないわけで、文字通り「Pioneer」だったわけですから、何をやったらいいかわからない。でも「今いるその場所に立ち止まる」のだけはいけない、ということはわかっていた。


 何か違うものを。何か新しいものを。
 

 それがA3でした。
 だからこそ「PARTY」や「会いたかった」、「青春ガールズ」に慣れていた聴衆は戸惑ったのでしょう。


 ちなみにこの「転」の後、「結」は来ず(来ちゃ困る)、ずっと「転」が続くことになります。
 起承転転々々…。で、転がりきらないところまで煮詰まったら、Team 自体を壊しちゃうことになるのは、もっとずっと後のオハナシ。


 また、後にTeam Bが最初のセットリストとして「青春ガールズ」を演り、オリジナルが間に合わなかったという事情があったとしても2番目のセットリストとしてA2が選ばれたというのは、「起」「承」の流れを考えるととてもつきづきしいことだった訳です。


 ちなみにちなみに、Team Sの最初のセットリストは順当に「PARTY」だったのだけれど、KIIは「会いたかった」公演が最初だった。
 いきなりユニット曲からはじまるのって大変だったのではないかしらん。お披露目のご挨拶抜きじゃあ客も声を掛けづらかったでしょう(もっともこの頃になるとファンもしっかり予習してましたけどね)。


 はなはだしきはTeam N。
 最初のセットリスト、N1が「会いたかった」になっちゃった。

A-3rd には難しい楽曲しか残っていなかった、と言って良いほどだ。個々の楽曲のハードルが高いので、ハードル走としての流れにならず、1 つ 1 つを走り高跳びで越えていく印象
AKB48をめぐる妄想

 で

渋めな曲ばかりで、会いたかったやパーティが始まるよのような明るくノリのいい曲が皆無
AKB48@メモリスト メンバー観察日記

 なセットリストをTeam Nのデビューに持ってきたのは、何か特別な意図があったのでしょうか。


 いや、意図なんか無いですよね、たぶん。
 だって2つめのセットリストN2は「起」である「青春ガールズ」だし、NMBの研究生公演なんか(NMB研1?)は「PARTY」なんだもん。それでいいんだったらそっちからやってやれよ、って思うよね。


 で、ここまでが前置き。


 その曰く付きの A3劈頭を飾るのがこの「月見草」。
 いきなりの和太鼓、そして「ヨッシャ」という掛け声。
 はじめてDVDで見たときは「ええええええ」と声が出てひっくり返りそうになった。
 なるほど、確かに「高跳び」だわね。

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