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2012年11月

2012年11月30日 (金)

シアターの女神

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  ステージ 頑張ってると/みんなに聞いていたよ

  ホントは今すぐにでも/僕は駆けつけたかった

 なっちゃんが去った後、現役では公演の最多出場記録を更新し続けていたNさんこと佐藤(夏)が本日付けでAKBを「卒業」しました。


 「AKB48劇場公演 出演者記録(非公式)」によれば、その回数は779回でしたが、新々Team Aの公演の舞台に立つことはついにかないませんでした。それがNさんの意向だったのか、運営の方針だったのかはわかりません。


 「誰よりも公演を頑張っている」。


 たとえ華やかなスポットライトが当たらなくても、Nさんはシアターを支える大事な女神の一人でした。僕らはみなそれを知っていました。


 もし公演に出たいと望んでいたにも関わらず、運営がそれを許さなかったのだとしたら、それはNさんにとって、とても辛いことだったことでしょう。


 何か事情があったのかも知れません。
 「スクラップ&ビルド」とはこういうことも含んでいるのだと言われれば、それはそうなのでしょう。


 それでもNさんがシアターを支える大事な女神であったことは変わりありません。

  いつかは君の夢が/きっと叶いますように

 さようなら。ありがとう。Nなっち。
 

2012年11月29日 (木)

恋愛禁止条例

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 あああああもう鬱陶しいったらありゃしない。


 なあ、やすす。
 「恋愛禁止条例」なんてシャレだったんじゃないのか?

  いつでも誰か 恋してる/感情は止められない
  男と女がいれば/絶対になにかある

 よくわかっているじゃないか、やすす。


 もうこんな下らないことを止められるのは、やすす、君しかいない。
 こんなの馬鹿馬鹿しいって、わかってるだろう、やすす。


 こんなことで、こんな形で、AKBは彼女を失っていいのか?
 彼女はAKBの夢の体現者になったばかりじゃなかったのか?
 彼女の背中を見つめて追いかけていた子たちはどうしたらいいんだ?


 やすす、AKBにはこれからも大島(優)や小嶋や篠田が必要なんだろ?
 AKBの夢は、これからもずっとずっと続くんだろ?
 だったら今からでも遅くはない。

 
 「恋愛禁止条例」を廃止しろ、とは言わない。
 どんな下らないものでも、生まれてきたからには何らかの意味があるんだろう。
 それは仕方のないことだ。
 その代わり、ひとこと、ひとことでいい。
 「20歳過ぎたら恋愛は自由」と言ってくれ。
 それで去って行く「ファン」もいるだろう。でもそんなヤツらは去らせてやれ。残った僕らが全力で支えるから。


 なあ、やすす。
 それで大方の問題は、デウス・エクス・マキナのように解決だ。
 はずれてしまった世界の関節をはめ直すことが出来るのは、やすす、君しかいないんだ。


 頼むやすす。「おニャン子クラブ」会員番号16番の子の事はもう忘れてやるから。
 君が預かっている、君と僕らにとってこの上もなく大切な彼女たちのために。
 頼むよ。

2012年11月26日 (月)

7時12分の初恋

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 ただ今恋愛中、もしくは愚かにして切ない恋愛の諸相・第2幕第1場
 「見つめているだけ」

 
 手紙を書いている少女。


 「とつぜんこんな手紙を書いてごめんなさい。
  きっとびっくりしたでしょう。
  私はいつも電車の中であなたのことを見ている者です


 だめだ、こんなんじゃ。これじゃまるでストーカーだわ。
 それになんなの「見ている者」って。「者」って。忍者じゃないんだから。


 もうちょっと女の子らしく、明るく書こう。もっと、そうだな…


 「おはよう! 今日も寒いですね!
  こんな日もテニスの練習はあるんですか。
  たくさん練習してるんですね。
  いつかウインブルドン大会に出場する日が来るのを祈っています
  もしそんな日が来たら、私もウィンブルドンについて行きたいな…


 だめだあ、これじゃあ妄想ちゃんだ。
 だいたいウィンブルドンがどこにあるのかも知らないのに。

 
 そもそも手紙を書いても、どうやって渡したらいいんだろう。
 電車の中? いやだ、恥ずかしい。それに混んでて声も掛けられない。
 そうだ、そっと近寄ってカバンの中に入れちゃおうか? 
 それってチカン? チカンみたいだよねそれ。
 ああ、どうしよう、もうこんな時間。早く寝なくちゃ…


 同じく手紙を書いている少年。


 「拝啓 
  はじめまして。
  突然の手紙でおどろかせてすみません。
  僕は以前から…


 うーん、この場合は「前略」なのかなあ。

  
 「いつも坂の踏切の所でお会いしています。
  お気づきでしょうか


 気づいてるわけないよな。あるわけない。
 だってすれ違う時にチラ見するだけだもん、僕だって。
 うわあ、こんな手紙出したってキモいって言われるだけだよな、絶対。
 書いても出さないだろうな、きっと出さないよな。だいたい名前も知らないもんな。
 どうせ出さないんだから書きたいこと書いちゃおうかな。


  「最近何だか元気がないようで心配です。
   早くあなたのいつもの笑顔が戻って来られるよう祈っています。
   僕はいつまでもあなたの味方ですから、何かあったら…


 「何かあったら」って、誰だかわかんないのに、どうしようもないじゃん。
 出せないよなあ、こんな手紙。
 ああ、もうこんな時間だ。


 あくびをしながら書きかけの手紙を丸めて捨てる2人。暗転。


--


 毎朝の通学の電車の中で毎日見かける男の子。

  学校とか/名前さえも/わからないけど
  すれ違う度/ドキドキする

 全く氏も素性もわからない、でもふと見かけた笑顔に惹かれてしまった女の子。


 こういう恋のはじまりもある。


 誰だか知らない人への恋心というと、古今集のこの歌を思い出します。

  見ずもあらず見もせぬ人の恋しくは
  あやなく今日やながめくらさむ

古今和歌集巻十一 在原業平

 「見たとも言えず、見ないとも言えない人が恋しくて、今日はただ、訳もわからないまま物思いをして過ごそうかと思います(現代語訳「ミロール倶楽部」)」
 在原業平がふと見かけた名も知らぬ女性に贈った歌。


 もっとも詠み人の業平アニイは、いつでもどこでも誰でも喰い放題のイケメンモテ男くんで、チラ見した彼女のことは知らなくても、彼女の方は自分のことをよく知ってるって意識して歌を送ってるんだけどね。いわば芸能人がグルーピーの子にちょっかい出す、みたいな感じかも。「7時12分」の女の子とはズイブン違うよね。


 でも見知らぬ誰かにだって恋をしてしまうのことがあるのは、昔も今も変わりありません。


 で、「7時12分」の彼女。


 話をするどころか、近くに寄ることもままならない満員電車で、わずか20分だけ同じ車両に乗っているだけの関係。でも彼女はそれを「楽しいデート」と呼んで大切にしている。


 今のところ彼女にできるのは「見つめているだけ」。


 もう少し経験を積んで、手練手管を身につけるようになるといいんだけれどね、でも今は「見つめているだけ」。


 じれったいんだけど、人生の峠をとうに越えた僕にも、思い出せばあったあった、ちょっとこれに近いこと。うひゃあ、相当恥ずかしいぞこれ。

 
 まだまだ酒精分が少なくて、「憧れ」と呼んだ方が近いんじゃないかっていう感情。


 でもそこには確かに業平に通ずる大人の恋の香気が漂っていて、まちがいなくほんのりと人を酔わせる。そんな見知らぬ人への「見つめているだけの恋」についての歌を、秋元先生は幾つか書いています。

  通学の電車のドア近く/同じ時間
  よく会うあなた

 舞台はやっぱり電車の中。ラケット持ってるの見ただけで「ウィンブルドン」とは、女の子の妄想はやや暴走気味。

 
 男の子だって負けてない。
 毎朝毎朝、決まった時間に踏切ですれ違う見知らぬ女の子への思い。

  こんな気持ち 初めてなんだ
  名前さえ知らない君なのに
     中略  
  初恋よ/たとえ 儚いものとしても
  卒業するまで(一日も休まず)/君とここで会い続けよう

 「会う」と呼ぶにはあまりにも微かな、一方通行の出会い。
 もっとも「会いに行けるアイドル」と僕らの関係も、相当一方通行だけどね。


 毎朝すれ違う彼女に、たとえ思いは届かなくてもまるで騎士のような忠誠を誓った少年もいましたっけ。

  僕はいつだって ここにいて盾になる
  味方の一人でいるから
  誓いは片想い/君は知らなくても構わない

  SKEの曲が多いのは偶然かしら?


 女の子も男の子も、どっちもまだまだ修行が必要なのだが、それでも女の子の方がちょっと先に進んでるってのは否めない。男の子の方は、

  愛しさよ/明日 同じ時間に来て
  遮断機の向こう(そっと憧れて)/僕は何も言い出せないまま

  

  誓いは片想い/君は知らなくても構わない

 と、相手の女の子に気持ちが伝わることをはなっから諦めています。


 一方女の子はというと、「7時12分」の彼女も

  少しくらいは こっちを見て

 「ウィンブルドン」の彼女も、

  そっとエール送る/そんな味方いること
  電車の中 気づいて

 と、自分に気づいて欲しいという願いは捨てていない。


 ね。こういう気持ちをきちんと持ち続けることが大事。
 そうしていると、ある日都合のいい偶然が起こったりするんですよ。縁というものはそういうもの。


 渡辺麻友の最新作、「ヒカルものたち」のC/Wから。
 舞台はやっぱり電車の中。お相手も

  いつからか 勝手に好きになった/名前も知らない人

 なんだけど、思いが通じたというか何というか、誰かに推されて、

  恋を踏んじゃった/ちょっと押されたその拍子
  足を踏んじゃった/私のローファー間が悪い

 とまあ、ローファーのせいにするところが女の子らしい。


 男の子にはゼッタイできない言い訳。
 あいたたた、ごめんなさい。
 見つめ合う二人。で、もう一回彼の足を踏んじゃう、まゆゆさん。
 笑いながら名前を尋ねる男の子。


 これって絶対わざとですよね?

2012年11月15日 (木)

RUN RUN RUN2

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 つづき。


 当日。
 右手に付ける蛍光色のタグは廃止になったんですね。その代わりチケットにしっかり名前と郵便願号が記載されてやんの。


 まずは恒例の光宗大明神へのお礼参り&次回のお願い。
 研究生の募金箱にお賽銭を入れて「誰かのために」ステッカー4枚目ゲット。
 係のお兄さんが「いつもありがとうございます」って言ってくれました。おお、お兄さんに認知されたか? 写メ撮れる日も近いか?

 Photo

 今日はお賽銭箱右から撮ってみました。ちょっとブレちゃったけど、12期のサインが見えますね。りかちゃんえれちゃんのも…。


 そして抽選。
 観戦場所? 
 初会が立ち見3列め、裏が2列め。馴染みの三夜めはいよいよお床入り座れるかと思ったら甘くはないね。抽選ではいつまでたっても呼ばれず。シングルの順番で言ったら「桜木」(インディーズ含む)あたり。


 結局また立ち見中央3列めですよ。1列め2列め前におっきなおっさんが立っててねえ(ま、僕も後ろの人からすりゃおっきなおっさんだが)。わずかな隙間から覗くと両目じゃ見られないの。
 

 それでも楽しいからシアターは不思議。
 うん。楽しかった。「負けないで、僕の太陽」まであっと言う間。


--


 印象など。


 自己紹介でいちばん大きな声援が飛んだのは佐々木。
 推されない儚げな美少女。
 何かが傑出しているわけではなく、自分から前に出ることができず、どうも一歩引いちゃう。「ヒグラシ」の白が一等似合う子だと思うんだけど、村山に取られちゃった。
 でもみんなゆかるんが大好き。幸せになって貰いたいってみんな思ってるんだなあ。
 

 佐々木を含めて12期研究生3人が出演。なんか平田のプレゼンスが薄くなっている感じ。前回の研究生公演(RESET)では、平田相笠で全体を支配している(それを藤田森川が支える)印象だったのだが。
 主導権はもう13期にあるみたい。
 しかも村山と茂木のヘゲモニー争いがあるような(おっさんはすぐ政治的見方をしちゃうのね。でも人が集まるところには必ず何らかの「政治」は出現するんだよね)。
 

 こういうのは転がりようによってはすごく組織を活性化するのだけれど、村山も茂木もどちらもちょっととっ散らかっている感じがして、少し心配。大場島田の轍を踏まないか? 


 新々Team が内部で出演者のやり繰りをするってことは、彼女たちはよそのTeam を体験することができず、スーパーバイズを受けることもできないということを意味する。
 これってTeam 4の状況より閉鎖的なんじゃないかな。


 平田だけでなく相笠も一歩引いてるようにも見える。


 相笠。少し背が伸びた?
 「defense」「UZA」ではさすがのパフォーマンスだが、全体曲では埋没しちゃってる。最初見た時のような、いつでもどこでも目を惹くというのでは無い。演目があわないのか、疲れてるのか。ひょっとしたらこの子は先輩がいる環境の方がいいのか。


 岩立。自己紹介MC、「ヤッホー」のフライングが定番化。でも上手に捌いていました。この人がもうちょっと前に出た方ら(もし研究生をTeam として見るなら)、Team は安定するんだろうなと思うんだが。


 茂木。自信にあふれた様子がカッコいい。が、「流している」とは言わないが、「流れている」様子が散見。ただこの人の「跪きな!(Lay down)」は絶品。


 14期岡田(奈)。山猫のようなしなやかさと荒々しさ。見た目の印象のせいか。でも卵アレルギーなのね。


 14期西野。昨日の観戦で最大の収穫はこの人。
 頭の全体曲では「お、元気のいい子がいるな」程度の認識だったのだが、ユニット曲「向日葵」の初っぱな、手を挙げ天を仰ぐ彼女の視線の先に、一瞬確かに青空が見えた。
 そんな表現が随所にある。楽しさ、切なさ、恨みがましさ。歌の心にしっかり寄り添おうとしているのがわかる。
 その上よく動く。相笠のように上手くはないが、端っこでも後列でも動く動く。見てて爽快。
 後半はこの人をずっと追っかけてた。さすがに「UZA」は荷が重かったみたいだけど。


--


 「楽しい時間てあっと言う間ですね」という、「夕陽を見ているか」の前フリのセリフが身に沁みました。お見送りのハイタッチが始まって、お客が徐々に減る中、流れに逆らって最前列へ。ちょっとだけ「夢のシート」に座って誰もいないステージを眺めてました。

  風のように/飛んでいきたい
  この場所から/あなたのもとへと…

 明日っから、またここに来る日を楽しみにしましょう。


 帰り際、出口のところに見覚えのある小柄な女性が穏やかな微笑みを湛えて立っていらっしゃった。恐らくサルオバサンこと西山さん。AKBを支え続ける僕らにとっても大切な方の1人。
 目が合って黙礼。


 ホントは「素晴らしい舞台をいつもありがとうございます」って言って、握手したかったんだけど。
 残念、握手券持ってなかったもので。


RUN RUN RUN

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 夕べは「こういうものが世の中にあるというのは、なんだか楽しいですね」なーんて、オトナの余裕を見せてんじゃんオレ。と思ったけれど、一夜明けて思い起こせば「ウギャー、あの場所に座りて~」でいっぱいですよ。


 「どんなに大金を積んでも座ることのできないシート」って、大スポンサー様のご招待客のVIP席も最前列じゃないよね? ってこと踏まえて書いたんだけど、ドンキ買い取ったら座らしてくれるかな最前列。ドンキ売ってるかなドンキ。幾らかな。


 株式会社ドンキホーテ 
 資本金196億円 時価総額2440億円。


 ふーん。「安売りの殿堂」ってわけじゃないのね。もうちょっとお小遣いためないと買えないのね。


 妄想はさておき。


 トクセン家ご隆盛の砌より一晩目は「初会」、二晩目は「裏を返す」と言い、三晩通って初めて「馴染み」になると申します。拙もこの度めでたくAKB48の「馴染み」になりましたことを謹んでご報告申し上げます。
 時こそ平成壬辰歳霜14日。要は昨日。


 7月8月と、とんとんとメール抽選が当たったものだから、「こりゃあ月イチくらいで見られるんじゃね」なんてつい思っちゃいました。A6とK6見たから、次はB5だよねー、なんて。


 慢心でしたね。


 9月は「キャン待ち」。大きな番号にも関わらず、その数字のあまりの縁起の良さ(48番)に、きっと入れるもんだとココロに決めて行きましたが、やっぱダメでした。でもロビーでは前から2列目で観戦したんだぜ。こういうの「爪痕を残せた」って言うんでしょ(←言わねえよ)。


 10月は沈黙の月。キャン待ちどころか全くメール帰って来ねえの。


 根がおめでたいんでしょうね、申し込む時はきっと当たる、今度は当たる、そう思ってるんです。で、メールが帰ってこないと、それは即ち「落選」ということなんですが、メールの調子が悪いのかも知れない、って思ってわざわざマイページをチェックしたりして。で、「落選」の2字を見てやっと納得するという。


 そうこうしているうちに、前の公演がどんどん千秋楽に近づいちゃって。人間「もうすぐ見らんなくなる」って言うと見たくなるもんで。申し込みは増えてますます当たらなくなっちゃったんでしょう。
 と思ったら11月に入って新公演ですよ。新々Teamの何とか公演でしょ。評判いいもんねえ。これまた当たらないんだろうなあ、と思ってたんですが。


 そしたら、来ました。当選メールが。日曜の夜です。


 メールが来る直前に何かね、「あ、来る」って予感があったような気がするんです。
 それってこの間書いた「Only today」の女の子みたいでしょ。まあ、選択的記憶って説明はつくんですけどね。これはもうちょっとした恋心ですわ。


 ああ、ありがとう、ありがとう光宗大明神。
 君は去って行ったけれど、信じる心と妖精の粉は健在。
 約束しよう。僕は君を拝み続けるよ、この先もずっと。
 

 当たったのは新々Teamの何とか公演じゃなくて、研究生公演ですけどね。


 でもTeam 4のため、今までちっちゃいモニターで何十回も見てきた「僕の太陽」ですよ。
 チャイム鳴ったら学校飛び出し、ですよ。きっと待ってる、ですよ。ボイズンガールズ、ですってばよ。負けないで僕の太陽、ですよ。


 ステージには相笠が、平田が、大森みゆぽんが、佐々木が、かきつばたの君が、茂木ちゃんが待っているわけですよ。まあ後の研究生はその場で同定しますよ。きっとできます。
 上手いとか下手とかもうどうでもいい、ですよ。


 新々Team のみなさま、無事の船出おめでとうございます。
 でも油断したらいかんよ。
 相笠とヒラリーと研究生たちをなめたらいかんよ。

  走れ!私/全速力で

 彼女たちは走るぞ。追いつくとか追い越すとか考えずにきっと走るぞ。


 つづく。

2012年11月14日 (水)

研究生公演「僕の太陽」で最前列中央に着席!

 公演終了後だけどね。
 10秒ちょっとだけね。
 公演?
 立ち見中央3列目で、主に左目だけで見てましたが何か。


 誰も立っていないステージだけど、少しドキドキしました。メトロポリス@尊師の言ですが、確かに別世界。


 どんなに大金を積んでも座ることのできないシート。
 運と愛が強ければ誰でも座れることのできるシート。


 こういうものが世の中にあるというのは、なんだか楽しいですね。
 

2012年11月13日 (火)

初日2

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 闇が晴れると、円陣が見えた。
 そうだ、「初日」なんだ。


 「いつも感謝 冷静に 丁寧に 正確に
  みんなの夢がかないますように」


 懐かしい言葉、聞き慣れない声、そこにいない人々。
 はじけるイントロ、ステージに散る新しい居場所を得た新しいメンバーたち。
 そう、ここが君たちの新しい国だ。

  夢は涙の先/泣き止んだ微笑みの花

 泣き止むまででちょっと時間がかかっちゃったぞ。


 新々Team Bなんとか公演初日。オンデマでやっと見ることができた。


 ちっちゃなモニター、明らかに光量の足りない映像(なんでなんだろ? レンズが暗い?)だったけれど、続く2時間弱、僕は楽しくて仕方なかった。
 だからどのパフォーマンスの評価にもバイアスがかかって、「たいへんよくできました」の大バーゲンだ。この曲、こんなに(かっこよかったんだ/かわいらしかったんだ/感動的だったんだ)のオンパレード。メンバーもしかり。


 大丈夫。もう大丈夫だ。
 高らかに、誇らしげにTeam の名を名乗るメンバーたちを見ていると、訳もなく安心な気持ちでいっぱいになる。キャプテン梅田の頼もしさ。市川の稚気。峯岸の安定感。小嶋の美しさ。触覚の取れた加藤の可愛らしさ。石田の潔さ。石田(安)の身のこなし。渡辺(美)のひたむきさ(全然「釣り」なんかじゃないじゃん!)。


 いろんなところで現場を見てきた人が言ってることなので、僕がごちゃごちゃ書くのは屋上屋を架すの譏を免れないんだろうけど、それでもやっぱり言いたくなっちゃうよねえ。若手、中堅、ベテランが支え合って、きっとうまくいく。


 何と言っても峯岸。やっぱりみぃちゃんだ。


 特に印象的だったシーンについてどうしても書いちゃおう。笑いの分析など野暮天の極みであることを承知の上で。


  ユニット曲後のMC、お題は「自分のユニットのセールスポイント」なのだが、話の流れで加藤が「思い出以上」の峯岸を絶賛した。


 「ミネギシさんなんですけど、もうひとめ惚れしました。カッコよすぎて」。


 これを受けた峯岸は素直に喜んで見せたが、それに留まらず、 
「若い子にそう言われると、何かしらの力が動いてるんじゃないかと思われそうでスゴいイヤなの」と話してひと笑いを取った。


 まあ峯岸が上手に話を転がした、と言ってしまえばそれまでなのだがちょっと詳しく考えてみたい(余談だが、今でこそ峯岸はしゃべりや廻しの才がクローズアップされているが、もともとみぃちゃんは歌も踊りも「出来る子」なのである。なーんて古参ぶって書いてる僕も、生で見たことはないんだけどね。でもこれまでの公演DVDをしっかり見ればそんなのすぐわかるはず。みぃちゃんにとってカッコいいパフォーマンスなんてお茶の子さいさいなのである。勉強足んないぞカトレナ)。


 大前提として、曲間のMCはそれ自体客を楽しませるもの=エンターテインメントでなければならない、というテーゼがある。少なくとも峯岸を含め古参のメンバーはそれを熟知している。一方、元Team 4のメンバーは、どうもその意識が希薄であるようだ。
 

 MCなんてステージ上でメンバー同士で会話がはずめばオッケーみたいな認識なんじゃないかしらん。お客のことは余り眼中にない、みたいな。


 たとえば、加藤の「ミネギシカッコいい」発言は単なる感想である。これをただの仲間褒めに終えてしまっては、エンターテインメントにならない。


 そこで峯岸は、加藤の誉め言葉はそのまま受け取る一方、チーム内の年齢格差・キャリア格差を背景に、ありもしない「力による支配=パワーハラスメント疑惑」を敢えて口に出して笑いに結びつけた。聞きようによっては秋元康によるメディアへの圧力を思い起こさせる微かにブラック風味のある返答である。


 ひとしきり沸いたところに島崎が唐突に変な割り込みをした。

 
 「ミネギシさん、すっごい優しいんですよ」


 意図はわからない。というか、別に意図はなかったのだろう。島崎がその時そう思ったからそう言った、ただそれだけのことだろう。これもまたお客は眼中にない。

 
 これに対する峯岸の切り返し。ちょい切れ気味。
 「ふざけんなその無表情でそれないよそのセリフ。優しいエピソードがあるならちゃんと細かいエピソードをつけ加えてよ、どうせなら、今度からは」。
 沸く客席。「ぱるるはポンコツだなあ」「みぃちゃんのツッコミはするどいなあ」云々。


 峯岸のこの返答からは二つの目的が読み取れる。


 ひとつは、「峯岸が優しい」という、加藤以上に単なる感想でしかない島崎のコメントを、先の「パワーハラスメント疑惑」に絡める、という意図である。


 実際には、この時島崎は、彼女にしてはにこやかな表情で「優しい」と述べていたのだが、これを「無表情で」と斬り捨てることによって島崎のいわゆる「ポンコツ」ぶりを俎上にあげると同時に、前の話の流れ(パワハラネタ)を生かして、「島崎の発言も圧力によるお追従である」可能性をにおわせ、かつ「お追従するならばもう少しうまくやれよ」という意味にも取れる発言を加えて全体を笑いに回収した。


 もうひとつは、「細かいエピソードをつけろ」という注文である。


 加藤や島崎が「単なる感想」を述べるに止まるのは仕方がない。
 しかし少なくとも「単なる感想」を「お客さんに聞かせる会話」に仕立て上げるには、他人が共感するにせよ反論するにせよ、具体的なひっかかりが必要だ。抽象的な「優しい」ではなく、何でもいいから具体的な何かが。
 それを客の面前で指摘するということには大きな意味があったろう。


 これがTeam 4だったら、島崎の「すっごい優しいんですよ」「そうだよね、ミネギシさんって優しいよね」「先輩みんな優しいよね」で終わってしまって、何のふくらみもなかったろうということは想像に難くない。


 ところで峯岸のちょっと切れ気味の返答には、伏線があった。


 直前、市川が自分のユニット曲について、「アホっぽいフリがあるので、自分にぴったりだ」というようなことを言った。大仰なフリまで交え、自分をアホの子と規定して盛り上げようとしたわけだ。


 でも市川1人では話がふくらまない。そこで「ぱるるさんと目が合うんですよ」「いつも(ぱるるさんに)笑われます」と同僚島崎に援護を要請した。梅田がそれを拾って、「どう思ってるの」と島崎に話を振った。


 当然自分のユニットについてのコメントでも、曲中の市川の動きについての感想でも話は広げようはある。最悪フリを2人で再現して周りに感想を振れば「落ち」にはなる。


 しかし島崎の回答は「レモンだなあと思いました」というとことんポンコツなものだった。梅田もリカバーしようがなく、「ホントに思ってる?」と流すしかなかった。


 この間峯岸は発言しなかったが、「使えねえなコイツ」と心で舌打ちしていたに違いない。
 ポンコツな回答しかできないのは仕方ない。問題はそれがどうポンコツなのかわかっていないことなのだ。
 島崎はTeam 4時代、話を振られて「別にありません」と答えて呆れられたことがあったやに記憶している。


 「自分でなんとかできなきゃ、せめて他が拾えるような玉を投げやがれ」。
 市川に対する島崎の対応のまずさが、直後の峯岸から島崎への苦言(ちゃんと笑いになっている)に繋がっているんだな、と僕は思った。 


 峯岸「先生」の敬称は伊達じゃないやね。 

--


 MCについてこれまで僕はほとんど触れてなかったのだけれど、この際だから言っちゃう。


 自己紹介のキャッチフレーズについて。


 現場をずっと見ているわけじゃないので、確かなことは判らないのだけれど、オンデマでステージが見られるようになって気づいた。


 いわゆる「本店」では、自己紹介で、年齢と名前だけでキャッチフレーズを言わない若手メンバーが多すぎる。栄やナンバ、博多はほぼ全員がなんらかのキャッチフレーズを言っているのと対照的だ。
 「支店」のメンバーは、キャッチフレーズに頭を絞り、とにかく名前と顔を覚えて貰うことに必死だ。それにくらべ、本店は放っておいても覚えて貰えるという、油断、甘え、驕りがあるんじゃないか?


 ま、正直言って中には聞いててつらくなるキャッチフレーズもあるにはある。やってる方もつらいだろう。古くは「1+2=Nなっち」、最近では「フレッシュレモンになりたいの」。


 最初は「さぶっ」という反応だっただろう。だがやり続けることによって佐藤(夏)は「Nさん」になり、市川はレモンが定着した。波動砲くらってうおおおおおおだって最初はつらかったと思うぞ(主に客がね)。あ、「涙の数だけ輝きたい」はもらい泣きしちゃって今でもつらいんだけど。


 新々Team で、峯岸が梅田が片山が自己紹介でキャッチフレーズを交える中(みぃちゃんなんか新キャッチフレーズ、「新Team Bの正統派アイドル」だぞおい)、「○○歳、高校×年生の△△△△です」ってやる気あんのか。

 
 滑っても寒くても、やんなきゃ始まらないことってあるんだと思う。カッコ悪いことしたくない、自分を守りたいって意識があるのではなかろうか。


 恐らくあっちゃんの悪しき影響なんだろう。
 あっちゃんと言えば「○○歳の前田敦子です」。
 確かに滑らず寒くならず、周りが必死の中クールでカッコよかったさ。でもあれはあっちゃんだからこその芸当で、あれをまねちゃいけない。


 あとキャッチフレーズをやっても少しヤッツケの人。明らかにやらされてる感がにじみ出てる人。
 加藤お前だよお前。「あっちこっちれなっち」よくできたキャッチフレーズなんだからもうちょっとタメを作ろうよ。流さないようにしようよ。


 これはあれだね、高橋総監督の悪影響かもね。
 「見た目はちょっぴりヤンキー、心はガラスのハート」ってスゲエ早口で言うじゃんたかみな。もう何か呪文みたいだもんねたかみな。
 ここは一つじっくりためて発声して後輩のよき範となってもらいたいものです。
 

 若手と中堅とベテランが支え合って競い合って教え合って伸びていく。

  先輩たちには/負けたくないよ 絶対に
  私たちのショーを作りたかった

 そのための準備はできてますからね。

2012年11月 9日 (金)

Only today3

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 新々Team Aの何とか公演で、「Only today」かかったねえ。
 

 高橋総監督はさすがだなあ。
 高橋の隣で渡辺が踊っているとか、小谷がいじられているとか、すっごく新鮮。それだけでご飯3杯はいけちゃう。
 あと田野ちゃん。田野ちゃんいいなあ。こんないいとは思わなかった。「defense」で気づいたんですけどね、生で見たかったなあ、田野ちゃんの「defense」。
 あと大島(涼)。大島(涼)もいいなあ。ちょこちょこ動いて子山羊のよう。新々Aの中ではこの人のサイドステップが一番好き。


 やっぱ名曲だよねえ、「Only today」。まあアンコールということでフルコーラスは歌ってくれなかったんだけどさ。


 作曲は大内哲也。
 A1で「キスだめ」「星の温度」、K2で「ビーチサンダル」を書いた人。


 どれもフックというか、特徴のある曲。「キスだめ」のクラビネットとか、「ビーチサンダル」の、かすかに漂うモータウンフレーバーとか。フツーのアイドルとはちょっと違ったテイストがどれも耳に残ります。


 そして「星の温度」。ちょっと余談だけど、今回「Only today」について書くにあたってじっくり聞き直してみたの。したらこれ名曲じゃん? 惜しむらくはボーカルがちょっとアレなんだけど。A1、K1、S1みーんなアレ。
 いや、アレって言っちゃナニだけどさ。つーかアレはアレでオモムキなんだからしょうがないんだけどさ。でもなんかヴィンテージのオープンカーを、免許取り立てのお嬢ちゃんが運転してる感はします。クラッチつなぎ損ねてノッキングしてて、おいおい大丈夫かそれ気をつけてくれよ、つって。でもそれでも走り出すとカッコいい。最後のギター泣きすぎだぞおいって気もするが。


 大内先生。
 A4以降は曲を提供してないんだけど、是非是非もっと書いて欲しい人の一人です。


 さて「Only today」。
 これもまた、アイドルっぽくない。
 イントロの「ちっちっちっ」ってシンバルに続く「ぱ~らら~ぱ~りり~」とちょっと脱力系のラッパ、そして「んちゃんちゃんちゃんちゃ」という裏打ちのリズムがスカ調。


 この曲はA4では珍しくスタジオレコーディングの音源が入手可能な曲の一つ。6枚目(メジャー4枚目)のシングル、「BINGO!」のC/Wですから、持って無い人はAmazonへgoですよ。誰かカバーしないかな「Only today」。スカパラじゃベタかな。


 で、曲調は明るいんだけど、詞はセツナ系。
 日本語わかんないガイジンさんが聞いたら、楽しい歌だと思うよね、間違いなく。曲調と詞のミスマッチ。アキモトさんの手練手管はもうよーく知っているのに、ついはまっちゃうんだよねえ。


 主人公は終わった恋に未練たっぷりの「僕」ちゃん。


 まあ、男なら思い当たる節のひとつやふたつはある状況ですよ。野郎どもの共感を呼ぶ歌なわけです。
 特にAKBのヲタってさ、天に唾吐いて申し訳ないんだけどさ、モテる人が多数派かと言うと、決してそうじゃないよね(オブラート表現)。てかイケ面モテ夫クンはこっち来んなよお前らはPerfumeでも聞いてりゃいいじゃんよ(偏見)。しかし同じプロデューサーでも、こうまでカッコヨさが違いますかね(不憫)。


 非モテ系のAKBヲタはねえ、ちょっとした恋愛(「恋愛未満」も含む)の思い出を大切にするっていうか、引きずるというか、未練たらたらというか、とにかくまあそういうことなんだよ。

  終わってる恋なんて/思い出の無駄足

 わあってる。わってるよんなことは。でもぐじぐじぐじぐじするのが(特に非モテ系の)男の性。あ、別にこれってやすすをdisってるわけじゃないですからね。


 一方女の子はって、言うと、まあ一般論でしか言えないんだけど、ホントに終わってる恋に対する未練はち極小なんじゃないかしらん。つーか未練なしがデフォルトでは。
 「男性の恋愛は『名前をつけて保存』、女性の恋愛は『上書き保存』」っていうじゃん。誰のオリジナルなのかはわからないけれど、なかなか言い得て妙ですね。


 だとしたらね、「突然の電話」に応えて、出て来てくれた女の子、しかも手まで繋いじゃってるってことはさ、ひょっとしたらね、この恋愛完全に上書きされてないんじゃないのって思うんですよ。少なくとも男の子は勝手に納得して

  最後に 今日だけ

 なんて決めつけちゃうのはどうか、とも思うんです。


 「僕」と別れて、「あいつ」のガールフレンドになった「彼女」の中に、わずかながら「僕」への気持ちが残っているんじゃないかって。


 たとえそうじゃなくても、もしもホントに

  防波堤 腰掛けて/今さら 気づいた
  大切な宝って/後から見えてくる

 宝が見えたのなら、今からでも遅くないから何とかすべきなんじゃないかって。最近はやすすも

  君は君で愛せばいい/相手のことは考えなくていい

 なーんて言っているし。


 当然「何馬鹿言ってるの」ってひっぱたかれるかも知れないし、今のボーイフレンドである「あいつ」を含めた麗しい「友達の3人」なんて関係はぶっこわれちゃうけどさ。

  最後に 今日だけ/愚かな愛に付き合って

 おいおい、愚かじゃない愛なんてあるのか?愛とは根本的なところで、どうしようもなく愚かでエゴイスティックなんですってば。


 何かを失わずに何かを手に入れることは出来ない。誰かを傷つけずに生きていくこともまた。


 是非女の子の意見を聞いてみたいところですね。


 ところで、「Only today」のタイトルで最初に書いたのは、1月21日でした。
 リクアワ2012、2日目を映画館で見て思わずフラゲで書いちゃった。だってあんましTeam 4のメンバーのパフォーマンスが不甲斐なく見えたから。てか次の曲の「転石」があんまり迫力があったからなんだけど。

 でもね、リクアワ2012のDVDを見返してみると、そんなドイヒーって訳じゃないんですよ、Team 4の「Only today」。なんであんな熱くなっちゃったんだろ僕。もっとも「転石」もそんなゴイスーって感じではないから。まあ、ライブ(と言っても映画館だけど)マジックだったのかもしれませんね。


 そのTeam 4も、今は昔。
 ダメダメと言われた「うちの子」たちは、今も健在。おのおの新々チームに配属されて、その場所で頑張ってます。少し経ったらいつの間にかなかったことになっているのかもしれません。
 でもね、僕は憶えてるから。Team 4の「RUN」を、Team 4の「夕陽」を、そしてTeam 4のTDCの「Only today」を。

 ああああ、それにしてもあの場所で見たいものがいっぱいだあ。
 南無八幡光宗大明神お願いお願い。僕をまたあそこに招待して。

2012年11月 4日 (日)

Only today2

words
video


ただいま恋愛中、もしくは愚かにして切ない恋愛の諸相・第1幕第3場
「モトカレとデート」


 あ、
 電話が来る。
 

 あの人から電話が来る時は、どういうわけか先にそれがわかった。
 どうしてなのかは、わからなかったけど。
 ポケットの中で携帯が震える前に、あたしの胸が微かに震えてたのかもしれない。


 一度あの人にそのことを話したことがある。


 そしたら得意そうに語りはじめたっけ。
 ユングがどうとか西出新九郎がこうだとか。
 「女の人ってこういう時さ」って、ちょっとにやけながら。


 でもある時からぱったり電話は来なくなった。
 あの人が「彼氏」から「モトカレ」になったその日から。


 あ、
 電話が来る。


 その途端携帯が震えた。
 もちろん誰からかはすぐわかった。

  勝手だと思うよね?/突然の電話
  終わってる恋なんて/思い出の無駄足

 つき合ってるころから、いや、その前からそうだった。あたしの気持ちをどんどん先回りして、あたしが答えを出す前に何もかもわかってしまう人。


 最初のうちは一緒にいるとすごくラクチンだった。だってあたしが考えてないあたしの考えだってわかるんだもの。
 最後は、それが重荷だった。あたしが認めたくないあたしの気持ちで、あの人はあたしをがんじがらめにするから。
 だからあたしは逃げ出してしまった。ちょっと鈍感で優しい、あの人の親友のところに。

  どうしても来たかった/真冬の海辺へ
  ガラガラのバスを降り/凍える風の中

 「どうしても」だって。変なの。つき合っているときにはこんなわがまま言わなかったのに。
 あの人はあたしが行きたいと思うところにしか、行かなかった。
 なつかしい砂浜。

  いてくれればいいから/僕の一番 すぐそばに…
  昔と何も変わらずに…

  あたしはいつだって、すぐそばにいたじゃない。離れていったのは、あなたの方なのよ。


 どうしてそんな風にしか、女を見ることができないの? 
 そんなんじゃいつになってもあたしのことなんかわからない。
 どうしてあたしがここに来た思ってるの?
 あたしが望んでいることなんか、あたしは望んでない。
 あたしの気持ちなんかどうだっていい。大切なのはあなたの気持ち。


 「今日だけ」なんてイヤ。 
 お願い。今すぐ決めて。今しかないの。
 もし今決められないのなら、この次はないの。


 あたしは口に出すことはできなかった。
 あの人は今日もそうだった。
 物わかりのいい、誰も傷つけようとしない優しい人。

  2人は今日だけ/明日になれば 友達の
  3人に戻るだけさ

 いいえ。
 今日から全ては変わってしまったの。
 元に戻ることはないわ。

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