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2016年12月14日 (水)

森へ行こう2

 ちきしょう。
 西野が「卒業」する。
 どうしたらいいんだ。
 あの場所で西野を見ることが、もうすぐできなくなる。
 ちきしょう。


words

   いつも大人たちが言っていたわ
   「森の中で遊んではいけない」と

 鬱蒼と針葉樹が生い茂る黒い森。
 そこに住んでいるのは、子どもたちを大鍋で煮ようと待ち構えている魔女や、そのはらわたを喰らおうとする狼。
 でもそこにも必ず太陽の光はさしこみ、見たことも無い美しい花や、ひょっとしたらお菓子でできた家が建っているかもしれない。
 そんな、森。


 「大人」が禁じている森。
 それは何のメタファーだったんだろう。
 危険だけれど、あやしい魅力と無限の可能性が隠されている場所。大人が諦めたそこに行けるのは子どもだけ。
 そんな「森」を、僕は想像していた。


 でも今日、西野の「卒業」を聞いてからは、その森は、西野が迷い込んでしまった森としか思えなくなってしまった。ずっと前にはなっちゃんが呑み込まれた森。


--
 

 17時ちょっと前にシアターに到着。岡田(奈)へのささやかなプレゼントをインフォメに預けようとしたら、ルールが変わっていた。動揺した僕はいつものお賽銭を忘れてしまった。


 抽選は十何巡め。もう座れない。立ち見センターは生誕祭委員の面々でいっぱい。しかたなく上手立ち2列目くらいに場所を確保しようとしたら、係のお兄さんの「センターあとひとつ座席あります」の声。ためらうことなく着席。センターブロック座席最後方に着席できた。
 ほとんど立ち見センターと変わらない視界だ。こりゃすごい。


 生誕祭委員は、とても礼儀正しくていねいだった。それはおのれを律することでしか自分を愛することが出来ない岡田(奈)の有り様をを映しているかのようだった。


 アンコールの口上を述べたのは僕の斜め後ろに立つ女の子。
 岡田(奈)がいてくれたお陰で心に傷を抱えながらも何とかやって来られたファンがいてくれたからつらくても立ち続けることができた岡田(奈)がいてくれたお陰で…


 終わることのない支え合いの連鎖。決して陽性ではないが、アイドルとファンの幸福な絆だ。これこそ「会いに行ける」アイドルだけに許された特権なんだろう。

 
 岡田(奈)の生誕祭公演は過不足なく楽しかった。シアター中が親密な空気に包まれ、誰もが笑顔だった。


 涙をこらえた西野が意を決してその言葉を発する瞬間までは。
 ちきしょう。

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