BiS

2014年7月 8日 (火)

Primal.2

words
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 BiS解散LIVE「BiSなりの武道館」@横浜アリーナ


 初めて出会ったのは、去年の9月だった。
 なかなか当たらないシアターのチケットに業を煮やして迷い込んだアイドルの極北。
 その「新生アイドル研究会」BiSは、本日をもって解散。


 その死に水を取るべく、臨んだ横浜アリーナ。
 ああ、思えばここは、あっちゃんとなちゅが「禁じられた2人」を歌った場所じゃないか。

 
 そんな感慨を抱く間も無く、鉄条網で囲まれた最前エリアへ。最前のほぼほぼセンター。
 これまで参加したBiSの現場は4回。それが全て最前だったというのは、ちょっと自慢してもいいかもね。
 これまで全て立ち見だったのだが、今回だけは椅子があって広さも十分。何とも快適であるわい、と思ったのは最初だけ。要するにここは隔離エリアだと気づいたのはライブが始まってほどなくのこと。海千山千のいわゆる「研究員」が跋扈する無法地帯ではありました。

 
 いや、無法地帯というのは言い過ぎ。
 ただモッシュありダイブありリフトあり、軽い乱闘ありなだけ。

  透明な言葉が遠くで見てたんだ/迷いはもうできなさそうだ
  あの日見てた未来はすぐそばにあるので/どうか見てて下さいお願い

 モーニング娘。を見て、アイドルに憧れて、どこでどう間違ってしまったのか知らないがこんなところに来てしまったプー・ルイの切ない歌声で始まったライブ。

 
 自己紹介なし。 
 MCなし。
 解散の挨拶もサヨナラの言葉もアンコールもなし。 
 ただただ歌い踊り駆け抜けた3時間半(途中3分だけ休憩を取ったけどね)。

  もう止められはしない/ゴールは見えているから
  時はさわやかに爽快に残酷に過ぎてきそうだね
  戻れないんだな だけど/辛くはない 痛くはないよ

 全てが終わって、もう一度流れたこの曲。
 別れを告げるプー・ルイの歌声。
 気づかないうちに毎日毎日、別れが僕の人生に忍び込んでいることなんて、もうとっくの昔に、十分知っている。


 だから辛くはない。
 痛くはない。


 ただ、切なかっただけ。

2014年5月 1日 (木)

立ち見最前どころか…

 1列目どころかゼロ列目だなこりゃ。


 はい、もちろん別現場です。
 BiS [THE BiS WHO SOLD THE WORLD TOUR]@club Lizard YOKOHAMA


 好番号のチケットだったので、入場するや立ち見最前の端っこに陣取って待つことしばし。
 公演開始前の注意は「会場を壊さないように。壊さなければモッシュだろうがダイブだろうがご自由に。ただし怪我をしても誰も責任は取りませんのでヨロシク」だった。
 そのせいだか、始まった途端に圧縮発生。
 で、最前のバーの端っこの隙間からステージ側に身体半分押し出されてしまいました。
 積み重なったスピーカーの上にちょこんと座った状態。

 
 最前第1列目前よりも前。ゼロ列目。
 押しこまれないように、一段高くなったステージに足を突っ張ってなきゃなんなかった。こないだ座ったシアターの最前よかまだ近い。これ以上近づいたらステージに上がらなきゃなんない。


 ライブは熱狂というよりは阿鼻叫喚でした。
 リフトあり、ダイブ(正確には客が乗っかる、クラウドサーフィンってヤツ)あり、ダイブ(演者が客席に飛び込む、ホントのダイブ)あり。ぎゅうぎゅう詰めだったので、モッシュこそ発生しませんでしたが。

 
 こうなることは予想のうちで、頭を守るキャップに、飛ばされてもいいような頑丈なスペアのメガネ、靴は安全靴と臨戦態勢の装備だったのですが、バーより前にいたのおかげで全く危険はありませんでした。うしろのアンちゃんの汗だくの密着がキモかっただけ。


 こんな近くで「アイドル」のライブを見ることなんざ、もう一生ないでしょうね。


 「IDOL IS DEAD」の旗を掲げ、過激なパフォーマンスを繰り広げるBiS。
 時に卑語を叫び、中指を立てる彼女たちでしたが、終演後の握手&チェキ会の振る舞いは「全ての人の一瞬の恋人」、すなわち 本質的な意味での「偶像=アイドル」としてカンペキでした。

 
 僕? 
 うん。握手もしたし、チェキも撮っちゃったよ。

 
 そんなBiSも7月で解散。
 横アリのファイナルまで、地獄のツアーが続きます。

   誰の理解も 越えたところから/傷の数だけ 強くなってきた
   今つかむ未来 大丈夫かな?

PPCC


 特等席で見られた僕と違って、視界不良で欲求不満の観衆の中に、自ら二度もダイブしたサキさんは、無事だったろうか?
 7月まで大丈夫でいられるだろうか?
 
 
 

 

2013年10月12日 (土)

立ち見最前列で観戦! しかもセンター!!

 まあシアターじゃないのはもうお見通しだろうけどな。
 BiS X でんぱ組.inc@渋谷 O-EAST


 バーに押しつけられて、肋軟骨がちと痛い。
 BiSは先月お台場でお目にかかりました。
 でんぱ組.incは初めてのお目もじ。


 いやあ、舐めてましたでんぱ組.inc。
 キンキン声の100均アイドルかと思いきや、その実は曲も詞もハラワタに響く骨太アイドルでした。

  生きる場所なんて どこにもなかったんだ
  今は 夢の ために 放て!/でんぱパトス!!!

 おじさんはこうゆうの弱いんだよ。涙腺が弛んでしかたないや。
 

2013年9月 1日 (日)

立ち見最前で観戦!

 BiS@Zepp DiverCityだけどな。
 そしてそこでの立ち見最前とは文字通り最前、手を伸ばせば舞台に手が届く場所。


 だって「現場」に行きたかったんだよー。
 大枚はたけば行ける現場が、会えるアイドルがいたんだよー。


 「知る人ぞ知る」と言うべきか「言わずと知れた」と言うべきか、恐らくその中間より少し前者に位置する「新生アイドル研究会 BiS」。
 AKBからはじまってアイドル界をさまよって辿り着いたアイドルの極北。


 自ら「アイドルは死んだ」とうそぶきながら、そのありようはどう転んでも「偶像」としか呼びようがない自家撞着の徒花。


 会場周辺にたむろする、胸に無愛想に「Idol」と書かれた黒いTシャツの面々が、ますます「アイドル」という概念の異化を進めていた。


 そのライブの最前と来れば、歴戦の古参のたまり場。
 誰もが顔見知りのまっただ中、初参加の僕は、だからと言って疎外感を感じることはなかった。


 身に綺麗な模様をまとって銭湯には一生入れてもらえそうもないおっさんとか、スキンヘッドに唇ピアスのあんちゃんとか、現場以外ではなるべくお目にかかりたくない古強者たちの表情と語らいからは、柔和なウエルカムの雰囲気が漂っていたから。


 古参でも新規でも、BiSのちゃんとした「研究員(BiSのヲタのことね)」ならみな仲間。


 ああ、きっと秋葉原のシアターでもきっとこういう時期があったんだろうなあ。


 「研究員はみんなやさしいですよ」と、最前の客は隣の初参戦の客に語っていた。
 もっとも「やさしい」という意味は「なるべく怪我をしないように気を使う」ってことなんだそうだが。


 その「なるべく」の意味するところは、ライブが始まってからわかった。


 オールスタンディング2時間以上、モッシュでアバラをバーに押しつけられ、クラウド・サーフィンの足が当たって眼鏡を飛ばされたが、最前を死守し続けた。こういうこともあろうかと、メガネはスペアを掛けてって正解。
 うん、群衆の上をサーフィンする客は、確かに怪我一つしてなかったよ。セキュリティのアンちゃんはぶち切れて襟首を掴んで引きずり下ろしていたが。僕のアバラも折れはしなかったし。


 要所要所で客が一体となって大きなお約束のフリをして、隣の研究員と自然に肩を組んだり、腕を取り合ったり。

  透明な言葉がそばで見てたんだ
  揺れる未来を指でなぞってたんだ
  
  耐えられない言葉に 見つからないように
  靴ずれした両足でここに立ってたいんだ

primal.」BiS


 「未来」が希望に満ちているなんて、成功した大人が若い頃を振り返った時だけにでっちあげる大甘なフィクションだ。ホントの未来は、宙ぶらりんな、ひりひりした不安と焦燥が、いつも通奏低音として響いていたはずだ。


 いつかは直面しなければならない残酷な「言葉」たちから、ホントは逃げ出したいのに、傷つきながら立ち続ける少女たち。
 今となっては秋元先生が語るにはとても難しい「言葉」の数々。


 そう、今の秋元先生は、甘くて柔らかで小骨を処理してあって、誰もがそのまま呑み込めるような言葉を綴ることしか許されていない。ミリオンセラーという、少なく見積もっても数千人の生活がかかっている「産業」を維持するために。
 「刺さる」言葉ではく「呑み込みやすい」言葉。


 実を言えば、BiSで一番会いたかったメンバーはすでに辞めてしまっていた。
 現場で初めて「会って」心惹かれたメンバーは、もうすぐ辞めることになってしまっていた。
 それどころか彼女たちは「来年の日本武道館での解散ライブを目指す」んだそうだから、これはもうケツカッチンが宿命づけられているわけだ。人生同様。

 
 古参研究員の皆様にしたら、厳しめの意見もあったようだが(白雪姫の腹が割けて血みどろになった程度でしたもんね)、僕にとって彼女らのライブは激しく、楽しく、少し切なかった。


 幕が降りた後、大枚はたいた客だけが舞台に呼ばれてメンバーたちと「ミート&グリート」。
 太オタたちへの特典。
 ハイタッチ? ノン。
 握手? ノンノン。
 研究員一人一人とパワーハグ、熱き抱擁だ。


 やり過ぎ? 
 いやあ、ネタとは言えメンバーが実名で登場しているアニメの中で、リーダーが「枕営業で仕事を取ってきた」と言い放つBiSだけのことはある。

 
 金さえ支払えば、憧れのアイドルを抱きしめることができる。
 数秒間だけ成就する幻想としての恋愛。
 それこそが最もアイドルらしからぬ、そして最も偶像らしいあり方だ。


 メンバーの一人は、体調不良で開演最初の数曲に間に合わなかった。でもいったん舞台に上がってからは、研究員のコールにありったけの笑みと、感涙の表情を返していた。
 僕の腕の中で、その子は明らかに具合悪そうだった。案の定彼女はその後の握手会は欠席した。


 でもどんなに具合が悪くても太オタとのハグははずさない。
 実に正しい。
 彼女たちは、黙っていても連日大入り満員のシアターに立っているわけではないのだから。


 そして僕はリーダーを抱きしめながら約束してしまった。
 「もう一度必ず来ます」と。
 うむ。
 とりあえずはジョイントがひん曲がってしまったスペアのメガネを修理することにしよう。

 
 --


 さて、我が懐かしのシアターはどうなっているんだろう。
 いくら金を払っても、運と愛がなければその場に立つこともできないあの場所は。
 この4ヶ月キャン待ち100番台しかくれなかったあそこ、あそこだってば。


 そういや最近、運はともかく愛が足りないんじゃないの>僕。
 そうだねえ、ブログの更新もさぼってるしねえ。


 でもこないだ、西野と岡田(奈)を見た時は、心が動いたよ。
 KFCの特典DVD、「振り付け映像Type A」。「三銃士」とか「なまこ姫」とか呼ばれる14期の3人が出演しているヤツ。
 センターは小嶋(真)なのは今の人気からしたら順当なことなんでしょ。
 でも見るべきはバックダンサーの西野と岡田(奈)でした。少なくとも僕は一度目は西野から目が離せなかった。二度目三度目も。で、四度目以降は岡田(奈)かな。


 限られた尺と企画の中で、しかも自分がメインではないところで、二人はありったけのアピールをしていました。「私を見て」、「私を見に来て」、と。
 西野、何か手が伸びるんだよね。「何度か目の失恋の準備」のところで。ぐいーんって。
 「カモンカモン」のとこなんか、お前らやりたい放題だなこの短い尺でって感じ。
 ちきしょう見に行きたいぞ。 


 対照的なのは同じ特典DVD、Type B。
 センターはあっちこっち玲奈っち、バックは高橋(朱)と佐々木。
 黙々とKFCのフリをなぞっている。そこには「振り付け」以外の何もない。
 いや加藤(玲)たちにあやつけてるわけじゃないよ。「振り付け映像」としたら、こっちの方が正しいんだけどさ。西野のフリ見たらコピーできる気しないもん。


 でもさ、微妙な位置にいるアイドルとしては西野岡田(奈)のように振る舞うべきなんだよ。
 ハグしろ、とは言わないからさ。


 言われた通りにやってちゃダメだ。
 「他人の地図を広げるな」って言われてるだろ。


 僕がかつてホントに好きで、一度は消えて無くなってしまったTeamの名が蘇ったんだもの。
 そこにこの2人をはじめ、たくさんの「うちの子(ああ、また使ってしまった…)」がいるんだもの。
 やっぱありったけの運と愛を振り絞らなきゃいけないよね。 

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