アルバム

2011年6月 7日 (火)

ここにいたこと

 「ここにいたこと」落手。


 公式には明日発売ってことになっているが、Amazonくんの奮闘努力のお陰さま。


 前アルバム「神曲たち」から1年とちょっと、この間AKBは明らかにティッピングポイントを超えて、巨大な数の人々をその引力圏に吸収した。僕もまあ、その一人ですけどね。


 最新シングルが売り上げ記録をたたき出したとか、第3回選抜総選挙だとか、前田主演映画公開とか、話題には事欠かない中「ここにいたこと」は発売された。思いの他ひっそりとした印象のリリースだった。

 
 「ここにいたこと」。
 「ここ」がどこであるのかはさておき、秋元康にとってそこはすでに過去形で語られるべき場所のようである。


 「ここにいたこと」。
 リョコウバトを絶滅させる勢いのアイドルグループのアルバムにつけるタイトルじゃあないよな。


 「ここにいたこと」。
 たとえば1年後、「ここにいたこと」はどのような感慨を持って語られるのだろう。
 「ここ」は一アイドルグループが到達し得たひとつのピークの高さとして記憶されるのだろうか。
 それとも「ここ」もAKBにとっては単なる通過点でしかなかったと言われることになるのだろうか。


 わかっていることは、少なくとも秋元康は「ここ」に留まるつもりはないということ。

雲は流れて/どこか遠くへ…
空の広さを/教えてくれる

 そこがどこかはわからない。
 ただ、「ここ」ではない、どこか遠くの広い広いところ。


 必然と偶然と幸運の導きと意思の力によって辿り着いた「ここ」で、みんなは一緒に泣いて笑って夢を見た。でもその果実を受け取る場所は「ここ」ではない。

みんなと見ている夢は/未来で受け取るように
自分のアドレス 探そう

 歌手でも女優でも声優でもラジオパーソナリティでも有名人でも、ひょっとしたらAV女優であってもいいから、その人にとっての「約束の場所」を見つけて欲しい。
 

 秋元「桜の木」先生はそれを切に願っているわけだ。でも、

卒業してから/どこを歩いてても
永遠に/覚えていて
ここにいたこと

 彼にとっても、カタチはどんなに変わって行ってもAKBはかけがえの無い宝物なんだもの。
 記憶の片隅にでもいいから、しまっておいてね。


追記:チーム4結成。確かに秋元は、もうすでに「ここ」にはいないってわけだ。

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